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3 ランとの対峙2

「おら、全員なぎ倒せ、死神!」


 ランが叫んだ。

 死神はそのまま突進し、大鎌を振り下ろす。


「【シールド】!」


 俺とミラージュが同時に防壁を生み出したものの、両方があっさりと切り裂かれた。


「避けろ!」


 叫びながら後方に跳ぶ俺。


 ミラージュ、ソードマン、レッドメイジもそれぞれ跳び下がり――、


 ざんっ!


 しかし避けきれずにソードマンが両断された。

 無数の黒い粒子となって消滅するソードマン。


「くっ……」


 しもべは一度倒されると、一定時間を経過するまで再召喚は不可能だ。


 少なくとも以前しもべにしていた最下級ゴーストはそうだった。


 だいたい、一日程度の間を置かないとふたたび召喚できない。


 ソードマンも同じだろうか。

 それとも、もっと間が開くのか。


 あるいは――完全に消滅してしまったのか。


 もし完全消滅なら最悪だ。


 今後、大幅な戦力ダウンである。




「どちらにせよ、ミラージュとレッドメイジまで消されるわけにはいかない……」


 このまま各個撃破されていけば、じり貧で負ける。

 その前に総攻撃で死神を倒すしかない。


「奴さえ倒せば、本体のランは抑えられる。いいな!」

「了解」


 ミラージュはそう言って剣を構えなおした。

 レッドメイジは話せないので無言で杖を構える。


「俺は右、ミラージュは左から死神を攻めよう。レッドメイジはひたすら炎を連射。俺とミラージュを援護してくれ」


 オーソドックスなフォーメーションを指示し、


「行くぞ!」


 俺は突進した。


 反対側から回り込むようにしてミラージュが駆ける。

 さらに背後からレッドメイジが火炎弾を連発する。


 ぐおおおおおんっ。


 死神は吠えながら大鎌で火炎弾を斬り散らした。

 そっちに注意が向いている間に、俺とミラージュで同時攻撃を仕掛ける。


「【斬撃】!」


 一瞬、こちらの方が速かった。


 ざしゅっ、ざしゅううううううっ!


 俺とミラージュの剣が死神の胸元をX字型に切り裂く――。


 どさりっ。


 胸元を深々と切り裂かれた死神が倒れた。


「後はお前だけだ、ラン」


 俺は剣を構えた。


 ミラージュも同じく剣を構え、後方ではレッドメイジがいつでも火炎のスキルを撃てるように待機している。


 こいつの攻撃は遠距離系だ。

 だけど、見た感じでは自分の身体能力を増加するような力は持っていない。


 運動神経がよくて、パワーやスピードもあるといっても、さすがに俺より上ということはないだろう。


 しかも、こっちにはミラージュとレッドメイジもいる。

 確実にランを無力化できるはずだ――。


 びくんっ!


 そのとき、倒れている死神が突然痙攣した。


「おっと、『拘束』が壊れちまったか?」


 ランが笑った。


「拘束……?」

「そうだな……俺にしては珍しく、一つアドバイスしてやるぜ」


 ランが俺を見た。


「逃げろ」


 その目に暗い光が宿っている。


「死ぬぞ」


 びくん、びくんっ!


 死神の痙攣が激しくなった。


 胸元の傷から黒いモヤのようなものが湧きだしてくる。


 なんだ、この現象は――?

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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