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1 封印の石板


「あ、そうだ。この魔族をしもべにできないかな?」


 まあ大っぴらに魔族を使い魔みたいに従えていたら、ちょっと外聞が悪いけど――。


 こっそりやる分には大丈夫かもしれない。

 もし、しもべにできるなら大きな戦力になる。


「【アンデッド・服従】」


 俺は両断された魔族に向かって手をかざした。


 俺のスキル【ネクロマンサー】はアンデッドモンスターをしもべにして、自分の手駒として操ることができる。


 ただし従えられるのは中級までのアンデッドのみ。


 上級やそれ以上の等級に関しては、『しもべ化』ができないのだ。




『現在のスキルレベルでは上級アンデッドをしもべにすることはできません』

『石板に封じておくことのみ可能です』

『封印しますか?』




「ん? 何だこのメッセージ――」


 初めて見るパターンだった。


「あ、そうか。俺のスキルでしもべにできるのは中級までのアンデッドだから、こいつは駄目ってことか」


 どうやらブラッドクロウは『魔族』としては中級でも、『アンデッド』としては上級にカテゴリーされるらしい。


 うん、ややこしい。


「石板に封じておくことのみ可能……か。じゃあ、封印しておくか」


 もしかしたら、その石板を持っていたら、後々こいつをしもべにできるようになる――という展開があるかもしれない。


 ぼんっ!


 ブラッドクロウの死体から白煙が上がったかと思うと、一枚の石板に変化した。


 大きさはトランプのカードくらいだ。


「封印の石板、か」


 拾い上げてみると、すごく軽かった。


 とりあえず荷袋の中に入れておく。

 と、


「す、すごい、時雨……」

「お前、そんなに強かったのか……」


 クラスメイトたち呆然とした顔で俺を見ていた。


「みんな無事か?」


 俺は全員を見回した。


 軽傷者がほとんどだけど、中には傷が深そうな者もいる。


「治癒魔法持ちは怪我人を治してやってくれ」

「じ、じゃあ、俺が――」

「私も……」


 メンバーのうちの二人が治癒系の能力者――ヒーラーのようだ。


 クラスメイトのうち、俺がスキルを把握しているのは半分にも満たない。


 あんまり教えてくれないんだよな、みんな。

 仲がいい相手には教えたりするみたいだから、俺は除け者ってことなんだろう。


 まあ、今はそれはいいか。


 と、そのときだった。




『田中征四郎(せいしろう)及び鈴木花菊(はなぎく)がアンデッド状態になりました。しもべにしますか?』




 突然、メッセージが表示された。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


― 新着の感想 ―
自分が倒したのだけが下僕になるんじゃないのか。なるほど
[一言] なるほど、13体のアンデッドを封印したらキングフォームになるんですね
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