17 さらなる討伐を目指して
「ラオゥガ、あなた様のしもべとして働く所存です」
竜人の女魔族が俺の前に跪く。
よし、これで高位魔族二体が俺のしもべになった。
ステータスも確認しておこう。
ちなみにガラを倒した時点のステータスがこれだ。
今までとは桁違いにパワーアップすることができた。
***
名前:時雨
筋力:4091
速度:6420
耐久:3669
魔力:10433
追加スキル
【斬撃】【シールド】
【マッピング・初級】
【フライングソード】
【ファイアバスター】
【回復】【伸腕】
【突進】【剣術・上級】
【爆剣波】←NEW!
***
そして今は、さらに上がっているはずだけど――、
***
名前:時雨
筋力:4788
速度:7309
耐久:4250
魔力:20055
追加スキル
【斬撃】【シールド】
【マッピング・初級】
【フライングソード】
【ファイアバスター】
【回復】【伸腕】
【突進】【剣術・上級】
【爆剣波】
【竜人化】←NEW!
***
「【竜人化】……?」
名前の通りのスキルなんだろうか?
発動したら、どうなる……。
そう思ったとたん、
どんっ……!
俺の全身が内側から膨れ上がるような感覚が生じた。
筋肉が増強される感覚。
神経が研ぎ澄まされる感覚。
さらに背中や腰の後ろが熱くなり、何かが生えてくるのが分かった
翼と尾だ。
「なるほど、竜人になったわけだ……」
……服が少し破れてしまったけど。
「ということは、ラオゥガってもともと竜人なんじゃなくて、変身してあの姿ってことか」
破れた服はラオゥガに調達してもらい、俺は次の目的地へ向かった。
当然、新たな高位魔族を狩れそうな場所である。
ガラの上位武官としての知識があるから、『狙い目』を絞るのは難しくなかった。
ラオゥガを倒した要領で三体、四体……と屠っていく。
そして――。
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