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15 新たな目的地は

「ここから南東に30キロほど進んだ場所に小さな町があります。そこは高位魔族が一体存在しますが、残りは下級や中級の魔族で、戦力的には大したことがありません」


 ガラが言った。


「さらに戦略的にも重要地とはいえず、王都からのマークも手薄かと」

「なるほど……よさそうだ」


 俺はガラの話にうなずいた。


「有用な情報を感謝する」

「ありがたきお言葉」


 俺の言葉にガラは恭しく頭を下げた。


 よし、やはり魔界のことに詳しい高位魔族ガラを手駒に加えたのは大きいな。


 さっそく、その高位魔族を狩りに行こう。


 首尾よく倒せば、俺のステータスはさらに上がるし、高位魔族をもう一体手駒に加えることができる。


「よし、行くぞ。といっても、30キロは短い距離じゃないな……ガラ、お前は移動魔法の類は使えないのか?」

「数人程度の移動であれば可能です」

「使えるのか。よし、ますますいいぞ」


 ガラ、こいつは思ったよりも、かなり役に立つようだ。


「じゃあ、俺をその町まで運んでくれ。くれぐれも他の魔族にできるだけ見つからないように、かつ目立たないように頼むぞ」

「承知いたしました、マスター」




 しゅううう……んっ。


 俺とガラは街道の上を滑るように移動して、目的の町まで到着した。


 おおよそ1時間くらいだろうか。


 揺れもほとんど感じなかったし、高級自動車にでも乗ったかのような快適な旅路だった。


「ありがとう、ガラ。助かったよ」


 かつては憎き魔族だったこいつも、今となっては有用なしもべだ。


「ありがたきお言葉」


 ガラは恭しく一礼した。


 生前は粗暴な態度だったけど、今は本当に礼儀正しい。


 アンデッドになった影響もあるのか、単にマスターである俺には礼を尽くすというだけなのか。


 まあ、その辺りは別にどうでもいいか。


 俺にとって重要なのは、こいつの能力や知識だ。


「高位魔族はどこにいる?」

「基本的には割り当てられた公邸で過ごすか、あるいは思い思いに住処を作って――」


 と、答えかけたガラが前方を指さした。


「ちょうど、そこを飛んでいますね」


 俺はハッと表情を引き締めた。


 新たな敵――いや、『獲物』だ。

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忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


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