表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

103/122

12 決着

 さらにもう一撃――。


 ざんっ!


 俺が繰り出した剣は、ガラの背中をふたたび薙いだ。


 先ほどの一撃と合わせ、魔族の背中にX字型の傷が刻まれる。


「ぐあっ……」


 よろめくガラ。


 そこへミラージュたちがいっせいに攻撃を叩きつける。


「くっ、この――」


 しょせん奴は一人だ。


 対するこっちは多勢。


 いったん体勢を崩してしまえば、数の力で一気に攻めこむことができる。


 それが俺の強みだった。


「お、おのれ……ぇ……!」


 ガラが怨嗟の声を上げる。


「手を緩めるな! このまま押し切るぞ!」


 言いつつ、俺は【伸腕】を解除し、剣で斬りかかった。


 ミラージュたちと合わせ、四人で同時に接近戦を挑む。


 ガラもさすがに高位魔族らしく、猛反撃を見せるものの、先ほどの背中への二撃が効いているのか、その動きは鈍い。


 俺たちの攻撃が徐々に奴の生命力を削っていく。


 それにつれて、奴の動きがさらに鈍る。


 ジリジリとダメージを蓄積させるような戦い方で、俺たちはついに――。


 高位魔族ガラを、討ち取った。




「はあ、はあ、はあ……」


 俺は荒い息をついた。


 ついにガラを倒すことができた。


 足元にはガラの死体がある。


「さあ、高位魔族をしもべにするときが来たぞ――」


 どくん、と心臓の鼓動が高鳴った。


 これが成功すれば、俺のステータスは一気に上がり、魔族と同等以上になるだろう。


 対魔族戦闘において、一気に優位に進められるようになるはずだ――。




『魔族ガラがアンデッド状態になりました。しもべにしますか?』




 メッセージが現れる。


 当然イエスだ。


 すると、


 ずずず……。


 ガラの全身が黒い霧に包まれ、同時に死んだはずの奴がゆっくりと起き上がった。


『アンデッド』として蘇生したわけか。


 そして、俺のしもべになった……ということでいいのか?


「ガラ、お前は今後俺のしもべとして働くのか? 答えろ」


 念を押しておく。


 ガラは一歩一歩、俺に向かって近づいてきた。


 本当にしもべになったのか、こいつ……?


 それとも――。

【読んでくださった方へのお願い】

面白かった、続きが読みたい、と感じた方はブックマークや評価で応援いただけると嬉しいです……!

評価の10ポイントはとても大きいのでぜひお願いします……!


評価の入れ方は、ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある

☆☆☆☆☆をポチっと押すことで

★★★★★になり評価されます!

未評価の方もお気軽に、ぜひよろしくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して

★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼カクヨムでの新作です! ★やフォローで応援いただけると嬉しいです~!▼

忌み子として処刑された僕は、敵国で最強の黒騎士皇子に転生した。超絶の剣技とチート魔眼で無敵の存在になり、非道な祖国に復讐する。


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ