表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/142

71.呪術王のおわす場所



 マリィは九尾を下僕にして、ひたすらに北上した。

 ワーズ湖を乗り越えて、平地をぐんぐんと登っていく。


 シナノの領地は山に囲まれた盆地だった。

 途中でいくつも山や森を抜けて……。


『こ、ここよ。呪術王様のいらっしゃる、場所』


 ついにマリィたちは、一つの街へとたどり着いた。

 ここもよそと一緒で盆地ではあるのだが、かなりの広さを誇っている。


 ……そして。


「あまり長居したくないわね」


 街が瘴気で満ちている。

 正直ここに数時間もいたら、具合を悪くすること請け合いだ。


『妖怪どもの気配であふれてやがるなこりゃ』

『呪術王様から作られし妖怪が、あのお方をお守りしてるやからね』


 奇妙な化け物どもが街を徘徊してる。

 九尾が言うとおりだとすれば、目に見えているものすべてが敵だということである。


「どれもオイシソウじゃ無いわ」

『この期に及んで食うことばかり……はあもういいや。さくっと倒してしまおうぜ』


 ええ、とマリィがうなずく。

 そして……カイトを見やる。


「どうしました、魔女様?」

「…………」


 少し考えて、オセを持ち上げる。

 そして、ひょいっ、とオセをカイトに投げつけた。


『なにすんだよ』

「猫。あんたはカイトを守りなさい。カイト、あなたはここで待ってるの」

「! そ、そんな……どうして……」


 マリィは多くを語らず、九尾をつれて街へと降りていく。

 気落ちするカイトに、オセが声をかける。


『魔女様は、おまえの身を案じてんだろ』

「うう……ぼくを守るために……!」


 まあおそらくは、カイトがいなくなったら、美味しいご飯が食べられなくなるから……だろうけども。

 と、オセはおもい、実際にその通りであるのだった。

【★読者の皆様へ お願いがあります】


ブクマ、評価はモチベーション維持向上につながります!


現時点でも構いませんので、

ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂けると嬉しいです!


お好きな★を入れてください!


よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★1巻10/20発売!★



https://26847.mitemin.net/i766904/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ