57.焦る四天王
オセが足長手長を討伐した……。
その様子を、四天王の残り二人が見ていた。
水晶玉を通しての映像に、戦慄する二人。
ぬらりひょん、そして九尾の狐。
『よもや……ここまでやるとはのぅ……』
四天王がひとり、天狗がやられた段階では、まだ精神に余裕があった。
所詮四天王最弱がやられただけだと。
……しかし、ヤマタノオロチまで倒したとなれば話は別だ。
しかも、その倒し方が彼らの常識を遥かに超えていた。
『あんな数の魔法を、ノータイムで、しかも多重展開ですって……』
下手したら呪術王すらも凌駕するのでは無いだろうか。
そう、不敬なことを思い抱いてしまうくらいには、あの魔法はヤバすぎた。
『しかも魔女だけで無く、その仲間も尋常ならざる物ときている……さてどうするか……』
『どうするか、じゃあないわよ! どうにかしなさいよ!』
四天王は残り二人。
ヤマタノオロチを瞬殺されたのだ。
自分たちも、同じ運命を辿る気がしてならない。
『こうなれば……四の五の言っておられんな』
『そうね……共闘しましょう』
自分たちが強いと思っていたときとはいざしらず、現在はマリィの強さを認めてしまっている段階。
単騎で挑めば死ぬのは必定。
ならば、手を組んで挑めば良い。
『百鬼夜行のぬらりひょんと、千変万化の九尾の狐のタッグよ。これなら、負けるはずがないわ』
……残念ながら、そんなことはないのだ。
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