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54.歓喜の呪術王



 四天王のひとり、ヤマタノオロチが倒された……。

 その様子を、呪術王は式神を使って見ていた。


「くひっ! くひひひひっ! やるじゃないか! 魔女ぉ!」


 目玉の式神から映し出されるのは、幻影だ……。

 これは、遠く離れた山の中で撮影されたものである。


 マリィとヤマタノオロチ戦を見て、呪術王は嬉しそうに拍手する。


「いいぞ! まさラーニングと不死の力を持つ化け物を倒すとは! しかも……あの杖は特級の魔道具! 【接骨木ニワトコ神杖つえ】じゃないか!」


 接骨木ニワトコ神杖つえとは、魔法力を増幅する、凄まじい魔道具である。


「天才魔道具師、八宝斎はっぽうさいが作ったという……最強の魔力増強器マジック・ブースター! けひひっ! まさかそんな超レアアイテムを持っているなんて! さすがじゃないか……!」


 八宝斎はっぽうさいとは世界最高の誉れ高い魔道具師のことだ。


「いやまて、八宝斎はっぽうさい接骨木ニワトコ神杖つえは破壊されたときく……まさか、作ったのか! 自分で! ははははっ! なんということだ!」


 失われた超絶魔道具を、あの魔女は自分で作って見せたのである。


「いい! いいぞ魔女! それでこそ……戦いがいがある!!!!」


 呪術王がこの世界に転生したのは、ひとえに退屈だったから。

 強者を求めて転生したはいいものの、ここは魔法の衰退した世界。


 だれもが弱く、非常に退屈していたところだった。

 そこにきて、ヤマタノオロチを討伐するほどの魔法力。


 そして、失われた伝説の魔道具、接骨木ニワトコ神杖つえを自分で作り出してしまうほどの技術力……。


「さぁ、他にどんな手札を持っている? 見せてくれ、おれをわくわくさせてくれよ、魔女!」


 四天王はあと二人。

 もちろん負けるだろう。


 せめて、他にどんな手札があるか示してから死んでほしい。

 全力を知ってから戦いたい。


 手札を出す前に殺してしまっては……楽しくないから。

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― 新着の感想 ―
[一言] 八宝斎・・・伝説の鍛冶師で出てきたな。 この作品にも茨木野ワールドまた一つ繋がった。面白い。
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