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50.ヤマタノオロチ



 マリィは呪術王四天王のひとり、ヤマタノオロチと戦うことになった。

 とはいえ、マリィはとても乗り気じゃない様子。


 その理由が、蛇っておいしくないよね? というあまりにも残念なものだった。

 しかしマリィと違ってヤマタノオロチはやる気十分の様子。


『死ぬがよい!!!』


 8つの口から、それぞれブレスを吐き出す。

 それは麻痺、毒などの、8種の異なる状態異常を引き起こすブレスだ。


 マリィはカイトを連れて華麗に避けてみせる。

 風の魔法を使って、カイトにバリアを張る。


「そこでおとなしくしてなさい」

「はい! 魔女様……ふぁいとです!」


 まあカイトなら、たとえ相手が蛇だろうと、美味しく料理してくれるだろう。


「調理はカイトに任せるとして……こっちは下ごしらえね。【風刃ウィンド・エッジ】」


 マリィは風の刃で攻撃する。

 常人では視認できないスピードで、風の刃が飛翔し、ヤマタノオロチの頭の一つを吹き飛ばす。


『うっくく……ばかが』


 にゅるり、と切断面から新しい頭が発生する。

 再生能力持ちのようだ、とマリィは思った。


 だが同じような性質を持つモンスターは過去にも見たことがある。

 マリィは特段驚かず、もう一度風刃を放つ。


 しかしヤマタノオロチの首を、風の刃が切断しようとしたそのとき……。

 かきん! と刃をはじいて見せたのだ。


「!? どういうことですか! さっきの攻撃が、通じていないです!」

「ふぅん……そういうこと……」


 マリィは気づいていた。

 相手が、【学習】したのだと。


『ありゃ……たぶんラーニングだぜ?』

「オセ様、ラーニングってなんでしょう?」

『一度受けた攻撃を、学習し、攻撃が通用しなくなるって能力だ』


 しかもそこに加えて、再生能力を持っている。

 つまり……。


『まじぃぞ魔女様。あいつ再生があるから、攻撃をわざと受けて、技をラーニングしまくることができるぜ』


 再生とラーニング。

 ふたつの能力を敵は所有しているようだ。


「そんな……無敵じゃないですか!」

『くははは! その通り! わが力は最強! 小娘ごときが勝てるはずがないのだぁ!』


 マリィは次に、風烈刃ウィンド・ストームを発動させる。

 発生した風邪の竜巻は、ヤマタノオロチの首を2本切り落とした。


 しかし、2本ともすぐに再生。

 マリィはすぐにからくりに気づいた。


「ちょっと長引きそうね」

「どういうことですか!?」

「敵は並みの攻撃だと再生してしまう。あの頭……おそらく8つ全部ふきとばさないと殺せない」


 マリィはすぐに敵の持つ性質に気づく。

 再生にラーニング、そして討伐にはかなりきつい条件がある。


『こりゃ今回ばかりは苦戦するか……?』

「なにが? 問題ないけれど」


 マリィは右手を頭上に構える。

 無数の魔法陣が、展開する。


「教えてあげるわよ。本物の、魔法使いってやつを」


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