48.所詮は最弱
マリィが呪術王四天王がひとり、天狗を倒した。
……そのことは、残りの四天王たちに伝わった。
ヤマタノオロチ、ぬらりひょん、そして九尾の狐。
彼らは念話を通して、天狗がやられたという情報を共有する。
『聞いたか? 魔女が天狗を倒したぞ?』
『ふ……天狗の奴め、足をすくわれたようじゃな』
『馬鹿なやつだわね。人間ごときにあなどったうえで負けるなんて』
だれも、マリィが実力で天狗に勝ってないことが、その馬鹿に仕切ったこえから伝わってくる。
『そもそもあいつは四天王最弱だった』
『四天王の恥じゃ』
『そのとおり。しかし魔女はこれで調子に乗るかもしれないわね』
所詮はビギナーズラック……と四天王たちはそう思っているようだ。
『どれ……次は我が行こう』
『ほぅ、ヤマタノオロチが行くのかの』
『勝てるのぉ?』
ふっ……とヤマタノオロチがあざ笑う。
『問題ない。人間ごとき、このヤマタノオロチが負けるはずもない』
……そう言っている時点で、彼は天狗と同じミスをしている。
結局人間が妖怪には勝てないもの、という固定観念を捨て切れていない。
魔女が、相当な実力者である。
それを認めない限り、同じ運命をたどるというのに。
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