131.ツンデレですね、わかります
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
マリィは暴走する泥の巨人を、元の姿に戻した。
その後、マリィは修復魔法を使用し壊れた建物を治す。
「マーサ。そっちの首尾は?」
マーサに、王都外壁外の魔蟲の相手をさせていたのだった。
『も、もうちょっとで全滅させられるわよ!』
ぱちんっ。
ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
……マリィの発動させた、多重極大魔法により、外にいる魔蟲どもは一瞬で灰燼と化した。
『あ、あんた……! こんな楽に全滅させられるなら、さっさとやりなさいよ!』
「うるさい」
やろうと思えば外の雑魚なんて、ワンパンできるのだ。ただ、泥の巨人の相手に、意識を割いていたので、それができなかっただけである。
『よぉ、魔女様』
「オセ」
すちゃ、とマリィの肩の上に、いつの間にか黒猫オセが乗っていた。
「王都の人たちは?」
『安心しな。皆無事だ』
「あら、そ」
外の魔物は倒したし、王都は元通りになった。
『死者ゼロ、パニック起こした王都民が少しけがしたけど、まあかすり傷みたいなもんだ。あんだけの危機を、この程度の被害で抑えるなんて、さすがだな、魔女様よ』
ちなみに泥に取り込まれた人たちは、マリィが大解呪した段階で、泥の外に放り出されていた。みな無事である。
「これくらい余裕よ」
『そっかい……んで、その女どうするんだ?』
マリィの腕の中には、グリージョが眠っている。
あとはこの女の処遇だけだ……。
「いたぞ! マリィ様! いや、偉大なる魔女さま!」
地上を見やると、王太子のルグニスが兵士たちを連れて、マリィたちの眼下に集まっていた。
「ちょうど良いわ。カイト、地上へ降りなさい」
フェンリル姿のカイトがうなずくと、ゆっくりと地面に降りる。
マリィがカイトから降りると、ルグニスはニコニコしながら、手をこすりながら、近寄ってきた。
「いやぁ! さすが偉大なる魔女様だ! 私はわかっていたよ! あなた様の秘めたるポテンシャルを!」
『うわ……調子の良いやつだなこいつ……』
マリィのことを無能だと馬鹿にしておいて、この言い草である。
マリィは特に気にした様子もなく言う。
「どうも」
「うむうむ……む! そやつは……悪女グリージョではないか!」
ぴくっ、とマリィのこめかみが少し動いたことに……オセだけが気づいた。
「犯罪者を捕まえてくださったのですね! ありがとうございます! さっ、その馬鹿女をこちらに……うぎゃああああああああああ!」
マリィは魔法で突風を吹かせる。
ルグニスは情けない声を上げながら、吹っ飛ばされた。
「な、なにを……?」
「犯罪者? 勘違いしないでちょうだい。この子は何もしてないわ」
「え、し、しかしこやつは、力のないくせに、大聖女だと偽って、あなたを追放した。それだけでなく、今回の王都の騒動を引き起こした、張本人だと聞く!」
泥の巨人の正体がグリージョであること、牢屋近くにいた衛兵たちが目撃してる。
「あなた、二つ誤解してるわ」
「ご、誤解……? 二つ……?」
マリィが指を立てる。
「1つ。グリージョが増長したのは、私が強化魔法をかけていたから。嘘をついていたのではなく、知らなかったのよ」
途中から、マリィの付与のおかげで、自分が強くなっていたのだと気づいたのだが……。
しかし、最初の段階では、グリージョはマリィの付与魔法に気づいていなかった。
「私が、強化付与してたことを、この子に告げなかった。だから、気づかなくて当然」
「つ、つまり……力を偽っていたことについて、グリージョに非はないと、言いたいのですか?」
「そのとおりよ」
ルグニスは困惑していた。グリージョが、マリィに酷いことをしたのは事実。グリージョのせいで婚約破棄+追放される羽目になったのだから、当然だろうと。
周りの連中も同様に、マリィがグリージョをかばったムーブを見せて困惑していた。
……ただひとり、オセだけは『ああ、そういうことね』と納得していた。
「次に、泥の巨人について」
「そ、そうだ! あの巨人はグリージョだった! つまり、グリージョが悪い!」
「それについては……」
ぱちんっ、とマリィが指を鳴らす。
魔法が発動し、マリィの隣に、嫉妬の魔女マーサが召喚される。
「え、え、な、なによ!?」
「犯人はこいつ」
「はあああああああああああ!?」
マリィがマーサを指さして告げる。
「この馬鹿な女が、グリージョに魔法をかけた。結果、グリージョは望まない形で巨人となり、そして暴走し、迷惑をかけた」
つまり、とマリィが言う。
「王都の騒動の原因は、この嫉妬の魔女(笑)とかいう痛い女の馬鹿な行いのせいであって……グリージョは、巻き込まれただけ」
「た、確かに……」
よって、とマリィが締める。
「グリージョは犯罪者じゃあない。でしょ?」
ざわ……ざわ……と周りが困惑する。ルグニスも、ここまで言われると、返す言葉がなかなか見付からなかった。
ダメ押し、とばかりにマリィが言う。
「グリージョの罪を、いっさい不問にするというのなら……そうねえ、こっちは追放されて、婚約破棄までされたことについては……不問にしてあげる」
「!」
そう……ルグニスは一つ恐れてることがあった。
マリィに酷いことをした、そのことにたいする、王国への報復。
しかしグリージョを許せば、それも許すという。
「あなたは……どうしてそこまでして、妹をかばうのだ?」
困惑するルグニスが、そう尋ねる。
マリィは、鼻を鳴らす。
「かばう? 何を勘違いしてるのかしら」
ばさっ、とマリィが黒髪を払いながら、言う。
「勘違いしないでちょうだい。別に、グリージョのためじゃあ、ないんだからね」
マリィはいつも通り、そういう。
それは、勘違いではない。いつものではない。
本当の……ツンデレだった。
「とにかく、私は私のために行動しただけ。誤解を解いたのも、あとで変な難癖をつけてもらいたくないだけ。そのマーサの処遇はそっちに任せるわ。あと、グリージョのことも」
マリィはグリージョを地面に置く。 そのとき、マリィは気づいた。
「ごめん……なさい……お姉様……」
グリージョは、泣いていた。多分途中で起きていたのだろう。
マリィは小さく息をつくと……。
誰にも聞かれないように、小さく……本当に小さな声で言う。
「……勘違いしないで。家族のためなんだからね」
ぺちん、と指で額を弾くと、マリィはカイトに乗って、颯爽と去って行く。
そして、しばらくして……肩の上に乗っていたオセが言う。
『なーんだ、結局ツンデレかよ。素直じゃあねえなあ、ええ? お姉ちゃん?』
ニヤニヤ笑うオセに、ふん……とマリィは鼻を鳴らすだけで、反論しなかった。
どうして、マリィがここにきたのか。自分に関係ない騒動を治めたのか。
その答えは……まあ、そういうことなのだ。
こうして、嫉妬の魔女が引き起こした騒動は、これにて全て終了したのだった。
【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】
新作投稿しました!
タイトルは、
『【連載版】俺だけステータスオープンできる件~はずれスキル【開】のせいで実家を追放されたが、ステータス確認できる俺はチートスキルもS級アイテムも選び放題で気づけば世界最強。俺を虐げた皆ねえ今どんな気分?』
ページ下部にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。
https://ncode.syosetu.com/n9203ii/




