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【書籍化】転生魔女の気ままなグルメ旅~婚約破棄された落ちこぼれ令嬢、実は世界唯一の魔法使いだった「魔物討伐?人助け?いや食材採取です」  作者: 茨木野
二章

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141/142

131.ツンデレですね、わかります

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 マリィは暴走する泥の巨人を、元の姿に戻した。

 その後、マリィは修復魔法を使用し壊れた建物を治す。


「マーサ。そっちの首尾は?」


 マーサに、王都外壁外の魔蟲の相手をさせていたのだった。


『も、もうちょっとで全滅させられるわよ!』


 ぱちんっ。

 ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!

 ……マリィの発動させた、多重極大魔法により、外にいる魔蟲どもは一瞬で灰燼と化した。


『あ、あんた……! こんな楽に全滅させられるなら、さっさとやりなさいよ!』

「うるさい」


 やろうと思えば外の雑魚なんて、ワンパンできるのだ。ただ、泥の巨人の相手に、意識を割いていたので、それができなかっただけである。


『よぉ、魔女様』

「オセ」


 すちゃ、とマリィの肩の上に、いつの間にか黒猫オセが乗っていた。


「王都の人たちは?」

『安心しな。皆無事だ』

「あら、そ」


 外の魔物は倒したし、王都は元通りになった。


『死者ゼロ、パニック起こした王都民が少しけがしたけど、まあかすり傷みたいなもんだ。あんだけの危機を、この程度の被害で抑えるなんて、さすがだな、魔女様よ』


 ちなみに泥に取り込まれた人たちは、マリィが大解呪した段階で、泥の外に放り出されていた。みな無事である。


「これくらい余裕よ」

『そっかい……んで、その女どうするんだ?』


 マリィの腕の中には、グリージョが眠っている。

 あとはこの女の処遇だけだ……。


「いたぞ! マリィ様! いや、偉大なる魔女さま!」


 地上を見やると、王太子のルグニスが兵士たちを連れて、マリィたちの眼下に集まっていた。


「ちょうど良いわ。カイト、地上へ降りなさい」


 フェンリル姿のカイトがうなずくと、ゆっくりと地面に降りる。

 マリィがカイトから降りると、ルグニスはニコニコしながら、手をこすりながら、近寄ってきた。


「いやぁ! さすが偉大なる魔女様だ! 私はわかっていたよ! あなた様の秘めたるポテンシャルを!」

『うわ……調子の良いやつだなこいつ……』


 マリィのことを無能だと馬鹿にしておいて、この言い草である。

 マリィは特に気にした様子もなく言う。


「どうも」

「うむうむ……む! そやつは……悪女グリージョではないか!」


 ぴくっ、とマリィのこめかみが少し動いたことに……オセだけが気づいた。


「犯罪者を捕まえてくださったのですね! ありがとうございます! さっ、その馬鹿女をこちらに……うぎゃああああああああああ!」


 マリィは魔法で突風を吹かせる。

 ルグニスは情けない声を上げながら、吹っ飛ばされた。


「な、なにを……?」

「犯罪者? 勘違いしないでちょうだい。この子は何もしてないわ」

「え、し、しかしこやつは、力のないくせに、大聖女だと偽って、あなたを追放した。それだけでなく、今回の王都の騒動を引き起こした、張本人だと聞く!」


 泥の巨人の正体がグリージョであること、牢屋近くにいた衛兵たちが目撃してる。


「あなた、二つ誤解してるわ」

「ご、誤解……? 二つ……?」


 マリィが指を立てる。


「1つ。グリージョが増長したのは、私が強化魔法をかけていたから。嘘をついていたのではなく、知らなかったのよ」


 途中から、マリィの付与のおかげで、自分が強くなっていたのだと気づいたのだが……。

 しかし、最初の段階では、グリージョはマリィの付与魔法に気づいていなかった。


「私が、強化付与してたことを、この子に告げなかった。だから、気づかなくて当然」

「つ、つまり……力を偽っていたことについて、グリージョに非はないと、言いたいのですか?」

「そのとおりよ」


 ルグニスは困惑していた。グリージョが、マリィに酷いことをしたのは事実。グリージョのせいで婚約破棄+追放される羽目になったのだから、当然だろうと。

 周りの連中も同様に、マリィがグリージョをかばったムーブを見せて困惑していた。

 ……ただひとり、オセだけは『ああ、そういうことね』と納得していた。


「次に、泥の巨人について」

「そ、そうだ! あの巨人はグリージョだった! つまり、グリージョが悪い!」

「それについては……」


 ぱちんっ、とマリィが指を鳴らす。

 魔法が発動し、マリィの隣に、嫉妬の魔女マーサが召喚される。


「え、え、な、なによ!?」

「犯人はこいつ」

「はあああああああああああ!?」


 マリィがマーサを指さして告げる。

「この馬鹿な女が、グリージョに魔法をかけた。結果、グリージョは望まない形で巨人となり、そして暴走し、迷惑をかけた」


 つまり、とマリィが言う。


「王都の騒動の原因は、この嫉妬の魔女(笑)とかいう痛い女の馬鹿な行いのせいであって……グリージョは、巻き込まれただけ」

「た、確かに……」


 よって、とマリィが締める。


「グリージョは犯罪者じゃあない。でしょ?」


 ざわ……ざわ……と周りが困惑する。ルグニスも、ここまで言われると、返す言葉がなかなか見付からなかった。

 ダメ押し、とばかりにマリィが言う。


「グリージョの罪を、いっさい不問にするというのなら……そうねえ、こっちは追放されて、婚約破棄までされたことについては……不問にしてあげる」

「!」


 そう……ルグニスは一つ恐れてることがあった。

 マリィに酷いことをした、そのことにたいする、王国への報復。

 しかしグリージョを許せば、それも許すという。


「あなたは……どうしてそこまでして、妹をかばうのだ?」


 困惑するルグニスが、そう尋ねる。

 マリィは、鼻を鳴らす。


「かばう? 何を勘違いしてるのかしら」


 ばさっ、とマリィが黒髪を払いながら、言う。


「勘違いしないでちょうだい。別に、グリージョのためじゃあ、ないんだからね」


 マリィはいつも通り、そういう。

 それは、勘違いではない。いつものではない。

 本当の……ツンデレだった。


「とにかく、私は私のために行動しただけ。誤解を解いたのも、あとで変な難癖をつけてもらいたくないだけ。そのマーサの処遇はそっちに任せるわ。あと、グリージョのことも」


 マリィはグリージョを地面に置く。  そのとき、マリィは気づいた。


「ごめん……なさい……お姉様……」


 グリージョは、泣いていた。多分途中で起きていたのだろう。

 マリィは小さく息をつくと……。

 誰にも聞かれないように、小さく……本当に小さな声で言う。


「……勘違いしないで。家族あんたのためなんだからね」


 ぺちん、と指で額を弾くと、マリィはカイトに乗って、颯爽と去って行く。

 そして、しばらくして……肩の上に乗っていたオセが言う。


『なーんだ、結局ツンデレかよ。素直じゃあねえなあ、ええ? お姉ちゃん?』


 ニヤニヤ笑うオセに、ふん……とマリィは鼻を鳴らすだけで、反論しなかった。

 どうして、マリィがここにきたのか。自分に関係ない騒動を治めたのか。

 その答えは……まあ、そういうことなのだ。

 こうして、嫉妬の魔女が引き起こした騒動は、これにて全て終了したのだった。

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[良い点] いつも楽しく読んでます! 見捨てず助けてあげてよかったよ〜
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