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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第6章『西園寺家』
71/119

71 乙姫の仕事

すみません。

しばらく休載していました。


最近忙しくて…と言い訳はこのへんにしまして、

せっかくのアクセス数を一気に減らしてしまったのは悔やまれることですが、いまさら悔やんでもしかたないので、元気に連載再開といきましょう!!

「父様、お酒は控えてくださいとあれほど…」

「好きな物飲んで身体に悪いわけねぇ。」

「この前だってお医者様に忠告されたでしょう?」


黒いリムジンの中、後部座席で会話しているのは西園寺七海であった。


「西園寺組の未来を背負っているんですからお願いしますよ。」


七海が話をかけている人物、西園寺大海。

西園寺組の首領である。


「親父」

「頼朝。どうした?」

「弁慶から連絡がありまして、今日も“あの”連中にシマを一つ潰されたようです。」

「そうか、“九龍”のやつら…」


大海はくやしそうに口を噛む。




桜のリムジン

七海を発見し、かなりの動揺をしていた。

しばらくして正気を取り戻し、車に入ってきた黒井に思わず相談してみる。


「くくく黒井くん!」

「はい!何ですか?」


桜は思わず大きな声を出してしまった。

そんなこと構わず続ける。


「あの車って何かな?」


すっと指で七海の乗ったリムジンを指す。

おそらくヤクザ関係の車であろうことは面子から予想していたが、確信が欲しかった。


いや本当は“そうである”確信が欲しかったわけじゃない。

“そうでない”確信が欲しくたずねていた。


「あれは、…極道の車ですね。どうかしました?何ならナンバープレートから身元まで調べましょうか?」


さすがは優秀な執事だと桜は関心する。

だが、調べれば恐らく、『西園寺』という名前がわかる。


調査を拒否しようと思った。

他人の素性を調べるなんて恥知らずである。


だが、桜は我慢できなかった。

最悪七海に嫌われても構わない。

七海がもし危険なことに巻き込まれたらと思うと、桜は


「お願い。」

「承知しました。」


茜はまだ車に乗っていなかったので話を聞かれることはなかった。




翌日

「おいそこの…」

「あん?」


桜は学校の廊下で声をかけられた。

そこには先日浦島から紹介をされた妹の乙姫であった。


「乙姫。」

「いきなり呼び捨てとは、ところでお主は…」


乙姫は桜を下から上へと見る。

そして腕をポンっと叩き、


「つるぺた。」

「また胸ネタ!!つーかアンタも同じ貧乳でしょ!」

「わらわはまだ貴様より三つ四つ年下じゃ。これからじゅ、それに!」


バッと服を捲り、ボディを見せる。


「この見事なプロポーションを見よ!少し歳を重ねればくびれができるぞ」


言うだけあって見事なボディーラインであった。


「お主は腹筋がすごそうであるが…」

「う…」


図星であった。


「で、何のよう?」

「忘れておった。校門の前に怪しい殿方がおるのじゃが…」

「警備は?」

「手を出して怪我をしたら問題じゃ。わらわが手を出さぬよう止めておる。それにわらわが気づいたときには一人侵入しとる。」

「は!?」


雲の上学園のセキュリティは厳重である。

そこに進入できるとなると、かなり腕の立つ者である。


「なるほど。で、うちに退治しろと?」

「その通りじゃ。わしもガイア壱式で出る」

「1号じゃなかった?」

「わらわ式に変えたのじゃ。」

「あ、そう。それじゃあ、もう一人腕の立つやつも連れて行こう。」




「エヴァ昼飯食おう!」

「何?うお!」


腕を強制的に引っ張り、乙姫の指定した場所へと行った。


「テメェ何してんだ!?打ち殺すぞ!」

「まぁまぁ、ここかな?」


場所は部活棟の科学部室の前であった。

目の前には大きな倉庫があり、シャッターが下りている。


『またせたの。』


放送から乙姫の声が聞こえ、シャッターが上がった。


出てきたのは、2m程のロボットというより、強化外装・アーマードといったところだ。

足にはローラーがついている。


「おい何だこれ?」

「うちもサッパリ。」

『おいおい、つれないの?まな板、それから…エセヤンキー。腕につかまれ』

「誰がエセヤンだ!」

「そのタバコに見せかけたシュガースティックでしょ。」


二人はガイア壱式の腕につかまる。

すると、ローラーが回転し、高速で移動し始めた。




森林エリア

桜たちが校門を入り、校内電車で移動するエリアである。

ここは自然保護を目的とした場所であり、普段は誰も近寄らない。


そこの外れまで桜たちは移動してきた。


「まだぁ?」

『辛抱せぇ。そろそろじゃ。』

「おい貧乳。アタシらは何で移動してんだ?」

「説明がまだだったね。侵入者退治♪」

「ざっけんなてめぇ!どうしてタダ働き…」

『ついたぞよ』


急ブレーキをかけ、桜とエヴァを放り投げる。


「いてっ!」

「あだっ!」


乱暴に放り投げられ、顔面から地面についた。


『あやつらが侵入者じゃ。』


目の前にはお面をつけた人が二人。

中国で買うような不思議なお面である。


服は軍服のような動きやすい服。赤と青である。


武器はなさそうに見える。


「ま、とにかくコイツらをぶっとばせばいいってこと。」

「しょうがねぇな…」


エヴァは腰から銃を取りだす。


「トカレフタイプだ。」

「知らん。で乙姫もそれで戦うの?」

「わらわのガイアはバッテリー切れじゃ。」

「「ポンコツッ!!!」」


勝手に運ばれて観戦という乱暴な態度にややきれぎみ。


それと同時にお面をつけた二人が襲い掛かってきた。


「おい桜!お前赤な!」

「ああ!」


二人は笑っている。

どうやら同じ性格らしい。



二人と謎の二人の戦いが始まった

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