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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第2章『三月旅行』
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7 第二章『三月旅行』

三月…、桜たち一年生にとって学年最後の思い出旅行が開催される。


これは全学年同じ日に行うが、学年によって行き先はバラバラである。


一年生は国内、二年生は海外、三年生は海外をぐるっと一周する。


桜たち一年生は国内旅行をする。行き先は各クラスのHRの時間に投票を行い、一番希望が多いところを基準に考えられる。


その基準に考えるという仕事をするのは、生徒会の仕事である。


この票を統計し、まとめ、会議を開くというのを、各学年分行わなくてはならないので、この時期の生徒会は多忙である。


 「サボりた~~い…」


桜が机に額をつけ、大声で叫んだ。


そんな桜を氷柱はキッと睨んだ。


 「桜、口を動かす時間があるなら、早く票を集計して」


氷柱も余裕がないしゃべり方をする。


 「私もサボりたいよ。でも…」


七海がそう言うと氷柱の背後に何か黒いオーラのようなものがモヤモヤと見える気がしてきた。


 「氷柱ちゃんが黒いよぉ~」

 「おい、桜。馬鹿言ってないで早く集計してくれ。大体、三人で一学年分やっているのに対して、俺たちは一人で一学年分やっているんだからな。」


識、氷柱は一人で一学年分の集計作業を行っていた。

これは桜三人は基本作業が氷柱や識に比べて、格段とはいえないが遅い。といっても氷柱たちが単に異常なだけでもある。


 「ところで間宮たちは何しているんだ?」

 「彼らは、卒業式に関する仕事をしてもらっているわ。」

 「あ~~~もう終わらないなー!」


などといいながらも真面目に仕事をしていたので、夕方までには仕事が終わった。


“間宮”というのは隠されていた生徒会メンバーの一人である。


 「と、いうわけで一年生は小樽温泉スキー場に行きます」


氷柱が発表した。

実際は票をとった結果、沖縄が一番多かったが、昨年度の一年生が沖縄へ行ったので、二年連続同じ場所へ行くことは理事長の指示で許されていない。

なので、二番目に多かった京都にしようという話になったが…


 「京都ねぇ~…アタシ一週間前にいったんだけど…」

 「私も一月前に父の出張に付き合っていったわ」

 「あたしもぉ~京都は舞妓しにいったよぉ」


その瞬間、全員が南を凝視した。


「「「はっ?」」」


ぶっ桜が吹いたのを切に、七海まで笑い出した。


 「ぶわっはっははは!!南が舞妓を!!!ロリ属性舞!!うける~!!」

 「そ、想像しただけでっ、……っっお…お腹が」

 「っ…くっ…」


二人は笑い転げて、氷柱も必死笑いをこらえていた。


 「んもおおぉぉーっ!!!失礼でしょぉ!!怒るよ!」

 「ごめんごめん…、え~っと、じゃあ京都以外で決めよう。氷柱?」

 「っ……っ…」


氷柱はまだ笑いをこらえ震えていた。


 「氷柱が再起不能だから、私たちで決めちゃおう。」

 「私は一応飛行機に乗りたいな。」

 「じゃあ、北海道に行こう!」


というノリで北海道の小樽に温泉とスキーをしに行くことに決まった。



「あれ?日程を見ると、学年旅行って卒業式後?三年生は卒業式後に旅行なんだ。」


日程表を見た桜が疑問に思った。


「そうよ、本当の最後は笑顔で楽しい記憶にしましょうって理事長のお考えよ」


それを聞いたとき、桜は驚愕した。


「あの理事長がそんなことを!!ありえない!!あの歩く竜巻…いや歩く災害がそんな気配りを!?」

「まぁ、確かに理事長が生徒のためにそんな気配りをするのは驚きだけどそんなに驚く?」


その意見に桜は机を叩き抗議した。


「あの人が何をしたと思う!金曜ロー〇ショウでジョー〇を見たって理由でプールに鮫つれてきたでしょ!それから、あの宇宙人と人間の交流を描いたE〇を見た翌日、私だけ夜までミステリーサークル作ったり、UFO来い来いって踊らされたのよ!しかもやらないと理事長権限で、単位全部落とすって脅迫までしてきたのよ!」


「桜ちゃん理事長さんにも好かれてるからねぇ~。椿さんみたいに」

「桜は男には好かれないけど、変な奴にはとことん好かれるな」

「つーか、桜は体が男だ…へぶし!!」


“だ”の後に話していた識に向かって桜がドロップキックをかました。


そうしてその日の生徒会の仕事は終えた。



帰り仕度をしていると、生徒会室のエレベーターがチンとなり一人の少年が出てきた。


「あ、間宮くん。ごくろうさま」


氷柱が声をかけた人物こそが、生徒会メンバー“間宮千”である。


識と同じくらいの170cm、

髪は少し長いが、垂れるほどではない。色はアッシュグレイ。

顔はかなり焼けている。本人は海で焼いたといっている。

そして無口。

同じ男性である識くらいしか滅多に話さない。


「会長。卒業式に関する資料です。おおむねですが…」


間宮と氷柱は仕事に関する話をし始めた。


桜たちは今日は氷柱とアイスを食べようと約束したので、エレベーターを降りたとこで待っているといい、先に生徒会室を後にした。


続いて識もエレベーターに乗ろうとしたとき、氷柱に呼び止められた。


「中嶋くん、卒業式で中嶋くんと間宮くんに頼みがあるの」





次回予告

間宮「・・・・・」

識「間宮、次回予告ってか初登場なんだから自己紹介とかあるだろ」

間宮「任せる」

スタスタスタ

識「あ、こら!いくらグダグダな小説だからってボイコットとかバックレはねーだろ!」

識「バックレたな。仕方ない、紹介はまた今度にしよう。

  ここで重大発表!!

  なんとこのオリジナル小説を始めて


  初めて“お気に入り”を登録してくれた方がいます。

  本当にありがとう!

  あと評価ポイントも“2”ついてた!

  みなさん本当にありがとう!!

  これからも頑張ります!!!


  やっぱ一人じゃ寂しいな。」


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