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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第1章『私たち雲の上学園生徒会です!』
6/119

6 妖怪がいる話

座敷わらし・・・・







子供というイメージがあったが、現実を見て、ぶっ壊れた。


いや、この人がうそついている可能性は否定できない。


そう思い、質問をしてみることにした


「あの…すみませんが、いまひとつ信じられないんだけど」

「あぁ!?証拠みせろってゆーの?」


恐縮です!と言わんばかりに頭を下げてしまった。


「じゃあ浮いてやんよ」


自称・座敷わらしは、ふわっと浮き、天井に手をつけた。

そのままの位置を固定し、座敷わらしは話し出した


「で、ガキども。他になんか聞きてーことあんのか?」


はっと意識をもどし、これは人間ではないことがわかった。

座敷わらしかどうかは置いておいて、もう一つ質問をしてみた


「私たちの空想の座敷わらしとずいぶん違うんですが」

「んなの人間どもが考えた空想だろ。つっても、私も昔は子供だったんだが、わけあってこの姿になったんだよ。」


とりあえず、二人は幽霊のような者であることにして、調査をしてみることにした


「最近、ここの学校で、夜イタズラしている奴がいるらしいんだが、知らない?」

「この学校の七不思議ってのを真似てやってるらしいんだが」


座敷わらしは ああ と呟き告げた


「もしかしてあの百葉箱の手紙の件か?」

「目安箱だけど、知ってるの?」


少し解決に向けて話が進むことを期待した。


だが、









「あの手紙だしたの私だ。」





「はあああぁぁぁ!?妖怪が何してんの!?」


桜は口を大きく開けて言った。


「夜暇だったから、イタズラで入れてみたんだ。」


座敷わらしは失礼といいながらキセルに火をつけ吸い始めた。


「だってよー。妖怪だって暇よ。たまに事情知ってる人間と話せるけど基本暇なのよ。で、手紙入れたら、夜学校に誰かくるかなって思ってよ」


どうやら桜たちは暇潰しにつきあわされただけらしい。


桜は事件が解決したので、あいさつでもしてとっとと帰ろうとした。


「じゃあ、私たち帰るから、」

「じゃあな、座敷わらしさん」

「待て、ガキ共、忠告することがある。」


二人は足を止めた。


「七不思議は本当にある。だが、出るのは旧校舎の方だ。近づくんじゃないぞ」

「えっ!?七不思議は本当にあるの?」

「ああ、旧校舎はヤバい。夜は近づくな。私でも近づけない」


忠告しているときの座敷わらしの目は本気であった。

それほどまずい場所であることを二人は察した



旧校舎・・・今はもう使わないので壊そうという意見もあるが、理事長やらがなぜか許さないので今もそのまま残っている。



「旧校舎には行かないよ、約束する。」

「あともう一つ。私のことは他のやつらに言うな」

「なんで?」

「話を広められて、肝試しにでもこられたら迷惑なんだよ。」

「じゃあ、なぜ俺らには声をかけたんだ?」


座敷わらしは少し考え、


「お前らはそこらへんのミーハーどもと違う、そう感じたし、何より…」

「何より?」

「…話し相手がほしいんだよ」





宿直室

「ドロー2」

「じゃあ私はドロー4」

「うっそ、六枚?」


南、七海そして教師である紫部の三人はウノをやっていた。




旧校舎

「あら?」

「ん?」


桜たちのいる校舎ではなく旧校舎前に一人の青年と少女がいた。


「真道さん、お久しぶりです。」

「薬師寺か。偶然だな」

「今日はどうされました。」

「ただの見回りだ。ちょっと気になることがあってな。」

「私もです。」


この二人は顔見知りらしい。


「今日、後輩から七不思議のことを聞かれてな。それでちょっと見回りをな」

「偶然ですね、私も今日は七不思議関連のことで、来ましたの。」

「話したのか?」

「ええ、ですがあえて偽の七不思議を言いました。何かしら言わないと、下手したら旧校舎の方へ情報もなく調査してたかもしれませんからね」

「それはかなり危なかったな」


そして二人は旧校舎のドアを開け、中へ入っていった。


中の光は当然であるが、月の光のみである。


「準備はできてますか?」

「誰に言っている?」


薬師寺は札を

真道は人の形をした紙を出し、旧校舎の奥へと進んでいった。






校門

宿直室から南と七海を広い、校門まで歩いていく。


「で、結局どうだったの?七不思議とやらは?」


ここで桜は約束どおり、真実は言わず、用意していた嘘情報を告げた。


「それが、何もなかったのよ。イタズラで手紙を入れたんでしょ。ホラ生徒会宛のイタズラってやつよ」

「まったく迷惑な話だ。俺まで巻き込まれたぜ」


七海と南は「な~んだ」と決して疑うことはなかった。

友達に嘘をついた桜は少し、心が痛んでいた。


だが、こんな非現実的な話をしても信じてもらえるか疑問である。

寝ぼけていたんじゃないかと言われるのがオチである。



正門を通りすぎ、四人は別れた。







~エピローグ~

その後、氷柱に報告をし、すべて何事もなく終わった。


この話オチなしなのね、っと言われた。


衝撃的な体験をしたのは、桜と識だけであった。



二月…、そして三月になる。



これから、桜の目安箱の仕事を含め、生徒会本来の仕事が増えていく。



こうして、



この物語のプロローグは終わりを告げる。






次回予告

桜「なんつーか、オチなしよね」

識「ないな」

桜「読んでいる方に失礼よね」

識「まぁ次回からの新章に期待しよう」

桜「まぁ、今回言いたかったことは」

識「この物語では妖怪が出るってこと」

桜「そんだけよ」

識「じゃあ桜!次回の展開を言ってくれ」

桜「ついに始まるまともな生徒会の仕事!三月、私たちはテンテコマイな状況でスタートする新章。新たに判明する生徒会役員!次回から始まる戦いをお楽しみに!」

識「次回は新人と俺!って俺二回連続かっ!」


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