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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第4章『雲の上学園のお遊び』
47/119

47 番外編 『中嶋識の朝?』

………中嶋識。


彼は今東海林桜の屋敷で執事として働きながら、名門雲の上学園に通っている。


彼の朝は早い。

朝5時に起床。


「…顔洗お…」


最初にするのは洗顔。そして、前日支給された執事服を着る。


「やっぱり、格好ができると気合いも入るなぁ!」


一階に降りて朝食をとる。

「あら、識君。おはよう」

「茜さん。おはようございます。」

「いつ見ても、執事服が似合いますね。」

「いやぁ、それは茜さんがこの服を作ってくれたからかもしれませんよ。」


などと軽い談笑を交わし、手早く茜の料理を食する。

食べ終わったら、掃除を始める。

識の主な仕事として、屋敷すべての掃除を任されている。


「よし、自作マイ箒をセット。掃除機を装着。ファイア!」


両手に箒と掃除機。背中には大型掃除機を背負い走り出す。足には特性雑巾ブー

ツをはき、摺り足で走る。


猛ダッシュをしていると、小柄な女性と、そのペットとすれ違った。


「あ、中嶋さん。おはようございます。」

「雪音さん!おはよ!不知火もオマケで」

「誰がオマケだ!噛み殺すぞ貧乏人!」


すれ違ったのは、メイド雪音とペット狐である不知火。

この一人と一匹は両方とも妖怪である。さらに不知火は言葉をしゃべる。


一言だけ挨拶をして、識はさっさと通り過ぎていった。



識は庭へと出て、花壇エリアを掃除しながら花に水をやる。


すると、そこへ


「なあぁぁかじまぁ!!!」


識の元へ、薔薇が数本飛んできた。

まさに投擲用といった感じの薔薇で、ダーツのように識へと向かって飛んでいく。


「うお!」


手に持っていたホースを手放し、転がりながら回避する。

自分の元のいた場所を見て、薔薇が刺さっていたことを知り、それを誰が投げたのかを察した。


「白井さんか!!」

「貴様ぁぁぁぁ!!俺の神聖なるガーデンの掃除は許したがぁ!水を与えすぎだあぁぁ!」


庭師である白井であった。

彼は自分の聖域である庭を心底愛しており、何人もふれることを許さない。


しかし、識に仕事を与えるように茜に言われたため、しぶしぶ花壇の水やりと掃除を許したが


「貴様ぁ!水の量が100ml多いだろうがあぁぁ!」


少しミスをすると激昂する。


「死ねえええぇぇぇ!」

「ぎゃあああ!!」


今度は持っていた仕込み箒から、ポン刀をとり出し、振り回し、識を追いかけた。




「はぁ…はぁ……」


どうにか逃げ切り、屋敷内で少し休んでいた。

だが、再び識に魔の手が襲う。


「中嶋。」

「ひっ!」


驚いてビクッと震えた。

声の先には、黒井が立っていた。


「予定より10分遅れている。休んでいる時間はないぞ。ほらいけ」


“いけ”と言ったと同時に黒井は何かを投げた。

それは黒く光る物だった。


識はそれを一瞬で判別した。



手裏剣だった。



「ってぎゃああ!!!刺さってる!!!」




午前7時。屋敷の掃除を全て終了させ、二階の自室で学校へ行く仕度をしていた。


「はぁ…、今日は手裏剣二個の傷で済んでたか。」


識は傷口に絆創膏を張りながら、着替えをしていた。

鞄には、今日必要な教科書を入れる。


ドアの外からドタドタと音がする。


何事かと思い、識はドアの方を見る。

すると


バァーンっといきおいよくドアが開かれ不知火が入ってきた。


「おい、不知火!?何だ?」

「少しかくまえ!」

「は!?」


不知火は識のベッドの下へと身を隠した。


「どうしたんだよ?」

「いや…それがな…」


不知火が続きを話そうとしたとき、再び廊下で足音がした。これも走っているような音であった。



「不知火!早く私の作ったご飯食べてください………」

「………」


今、ある構図を説明しよう。


ドアにいるのは雪音。

中にいるのは、着替え真っ最中の識。


とたんに雪音は顔を真っ赤にした。


「!!!!!いやあぁぁ!!!識さんーーー!!!ばかーー!!!」


雪音は目を瞑り、両手を前に出して……巨大な氷塊を出現させた。


「ちょ!雪音さん!???」


そのまま氷塊は識へと一直線で飛んでいった。


「はぶっ!!!」


パリンっと音がなり、識は二階から外へと落下した。




そして、落下した先は


「いてて…、雪音さんめ…。ってここは!!!」


殺気


まさに“殺す”“気配”といえるだろうものを識は感じた。



識は何かを押しつぶしていた。

下を見ると赤い汁……


何かよくないときに出る汗を大量に流しながら識は脳をフル回転させながら考えていた。


(ああ、これは上から読んでも下から読んでも“トマト”ってやつだな。たしかこのまるっこい“トマト”ってやつはたしか、この家の裏の主、茜さんが毎日朝早く起きてルンルン気分でいつも水を与えていたっけな…。茜さんのトマト料理上手いんだよな。それは置いておいてえ~っとだいたい今の状況を確認しようかな…。えっとこれがもし万が一だけど、茜さんに見つかったらまずいな。うん。では1・2・3で周りの状況を確認してみよう。よし、ではせ~の1・2・3!)

この間2秒。



ぐるりと一周見渡した。



識の後ろには鬼がいた。


茜は識の肩にポンっと手を置いた。


「なかじまくん♪」

「……は……い……」


どこからだろう。いわゆる暗殺者が相手を殺すときに手のひらを開いてボキボキっとならすけど、その音がするな…?


ああ……、なぜだろう。昔の記憶がフラッシュバックしてるし、なぜか時がゆっくり流れていく…。





そして識の意識は消失した。











次回予告

桜「今回ウチの出番ないんだけど?」

識「この時間はまだ寝てるだろ。だからいつも遅刻するんだよ」

桜「う~、」

識「さて、今回は完全に番外編だったな。次回からは新章だな」

桜「次回は学校対抗大会編だね。お楽しみに!」

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