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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第4章『雲の上学園のお遊び』
46/119

46 これから・・

決勝戦での勝敗が決して、一時間の時が流れる。


「ふむ、徳川空。貴様が参戦するとは予想外であったため、ベットしそこねたぞ。」

「それは、申し訳ないことをしました。理事長。」


ここは理事長室。

優勝した徳川空は、理事長に呼ばれて、理事長室に来ていた。


「して、徳川空よ。貴様は何を願う?」

「そうですね。これといって特にありませんので、この権利は放棄します。」

「何?貴様本当にそれでいいのか?それでは示しがつかん。できれば願いを言ってもらいたいのだが」

「そうですか、それじゃあ・・・」





そして、その30分後。

同じく理事長室。


「あの、理事長・・・?そろそろどうにかなりませんか?」

「ならん。」

「いえ・・・これ教育委員会に訴えることできますよ。」


桜は理事長室で、ワイヤーにぐるぐる巻きにされ、逆さ吊りにされていた。


理事長室に呼ばれた桜は、入ると同時にトラップが作動し、ワイヤーで巻かれていた。


「貴様・・・、私が貴様にいくら賭けたと思っている。」

「生徒使って賭けすんなっ!!」

「10億だ。まったく、貴様どうしてくれる!」

「しるか!ってかウチを解放しろ!」


理事長は桜の言葉などまったく聞かず。紅茶を飲んでいた。


「うう・・・教育委員会に訴えてやる・・・」

「安心しろ、教育委員会など、私の手で躍らせるなど、朝飯前だ。」


教職員らしからぬ発言である。


「そういうわけで、貴様には罰を与える!」

「理不尽!」

「来月行われる“六学校対抗スポーツ大会”に出場してもらう。」

「何それ?」


ちなみに桜は今も逆さ吊りにされている。


「雲の上学園は六学校と姉妹校として関係を持っている。その学校間の交友を深める目的として年に一回大会が行われている。それに出場しろという話だ。」

「てか、それって生徒会として強制だよね・・・?」

「問題はここからだ。参加人数は最低10人いる。」

「ちょっとちょっと!生徒会は今七人でしょ!つーか一人は入院中だし!」


桜は吊らされたまま、ブラブラと揺れて話す。

それを気にせず、理事長は紅茶を飲みながら話を続行するが、紅茶を飲み干してしまった。


「む、紅茶が・・・。イルカ!シルカ!紅茶と大会の資料をもってこい!」


呼んでから、3秒もしないうちにメイド女子二人が入ってきた。


「は・・はいです!」

「黒雛様、お待たせしましたなり~」


おどおどとしてる方が、イルカであり、

“なり~”と語尾をつけているのがシルカである。


「ごくろう」


二人は紅茶と資料を理事長に渡し、部屋を出た。


「だから、東海林桜!貴様がチームのリーダーだ。だから、あと4人そろえろという話だ。」

(これ罰でなくても適当に脅してやらせるともりだっただろうな・・・)


桜は資料をを目の前に置かれた。


「来月って5月3月・・・ゴールデンウィーク中か・・・。ってちょっと!!雲の上の人ってだいたいゴールデンウィーク中はだいたい海外旅行行くから、つかまらないって!」


ちなみに雲の上学園のゴールデンウィークは5月5日まで一週間ほど休みが与えられる。


「だからこそ罰である。ま、がんばれ。」


そう言い、桜を巻いているワイヤーに書類を挟み、机のボタンを押した。

天井の一部分が開き、桜を上へと引っ張っていった。


「うわああ!!」


ヒュッと一瞬で消えた。






生徒会室

「ということなんだけど・・・。」


生徒会室には、氷柱と七海と南がいた。


「困ったわね。」

「参ったな。」

「困るね~」


三人は困った顔をしていた。


「桜も知ってると思うけど、」

「私たち三人は」

「スポーツなんてまったくできない♪」


桜はため息をつき、改めて書類を見た。




※参加者概要

 1.生徒会の者は全員参加しなくてはならない。

 2.人数は最低10名用意しておかなくてはならない。

 3.参加者リストは4月28日までに大会事務所まで送ること。

 4.一名のみリーダーと同年齢の人なら、学校外の者でも参加が可能である。



やれやれと思いながら、桜は書類を閉じた。


10人・・・運動ができる人で、ゴールデンウィーク中都合をつけることができる人。


かなり絞られてくる。



改めてやれやれと思いながら、桜は思い腰を上げた。




とりあえず、今日のところは、家に帰ることにした。



明日から、やることが増えた・・・。



その反面、苦労する分、いい思い出になるって偉い人が言ってた気がする。

まぁがんばるかな?






理事長室

ガチャリと音がなる。


「黒雛様。書類が届いてるなり~」

「・・・ほう貴様が、あの有名な海坊主の・・・どれ」


男は、理事長に書類を渡す。


「ほう・・・、転入試験の点数が合格点にギリギリといったところか。」


理事長は書類に判子を押し、それを送付するようにいった。

北海道の伽羅女流に・・・・・








次回予告

桜「さて、次回から新章開始だ!」

識「今回はだいぶバトル色強い章だったな。」

桜「次回もだいたいそんなもんよ。」

識「なんだかなぁ」

桜「まぁ、次回はチーム戦的な感じだからね。今回とはちょい違うからいいっしょ!」

識「では、次回は人集めからだな。」

桜「お楽しみに!」










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