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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第4章『雲の上学園のお遊び』
45/119

45 【決勝戦】 東海林桜 vs 徳川空

中嶋識から勝利を収め、桜は教会から出て、氷柱たち本部と連絡をとっていた。


「氷柱?後は何人なの?」

『あとは、一人。だけど・・・、私は逃げることを推奨するわ』


いつにない弱気な氷柱であることに疑問を持った。


「その一人ってどんな人?」

『徳川空っていう人なんだけど、Sクラスの中でも1,2位を争う人よ。』

「何をもっての1位なの?」

『総合点よ。実技も含めた総合得点』

「そんなすごいんだ!それは楽しみだなぁ♪」

『そうね・・・。気をつけてね』

「はいよ!」


無線を切ると同時に、人影が見えた。


見える限り三人。

視力7の桜には顔がバッチリわかるが、見たことのない顔であった。



「徳川様!距離100に東海林桜二年生がおります。」

「そうか。挨拶でもしにいこう。」


徳川は桜に向かって歩き出す。


その様子に気づいた桜も徳川に向けて歩き出す。


二人の声が聞こえるくらいの位置にまで近づいた。


「やあ、こんにちは。僕は徳川空。」

「どうも、こんにちは。ウチは東海林桜。」

「君が最後の相手かな?」

「そうね。これに勝ったほうが優勝者ってことだけど・・・」

「そうだね。」


二人は銃を取り出し、


「じゃあ!挨拶もまずまずだけど!」

「そうだね。やろうか。」



まず、桜が威嚇も含めた射撃をくりだす。

徳川が最低限の動きで避ける。


カウンターで、徳川も射撃。

桜も軌道を読み、避ける。


付近には遮蔽物がないため、わずかな油断が命取りとなる。


だが、何もしなければ、何も起こらない。

桜は一度、徳川に接近戦をしかけてみることにした。


まず、目くらましの目的で、近くにあったゴミ箱を蹴り飛ばす。


ゴミ箱に続くように、桜は徳川に接近する。

ただ、接近するのではなく、あえて、相手の横へと飛び込む。


徳川の横へとついたとき、驚いた。

徳川は既に横に銃を向けていた。しかも桜が来る前に。


横についた桜はその銃の射線上にいた。


「ごめんよ。それは悪手だよ。」


バンっと一発。


「あっ!」


このままではあたると思い、状態を逆U字に反り交わす。

そして、転がるように逃げる。


「危ない危ない。今のは読まれるね・・・。」


反省しながら、次の手を考える。


「って思わせて!」


銃を片手で持っていたが、もう片方の手で、背中に隠していた識から奪った銃を取り出し、発砲。

玉が、徳川へと向かう。


「それは水玉(セーフ玉)だよ」


徳川は玉を手ではじく。


「銃をもう一つ隠していたとはね。リボルバーだから、二丁使う人はいなかったな。」

「奇襲用ってやつよ。でも、水玉だったなんてね。」

「ふふふ。じゃあ、次はこっちから。」


徳川は連続で発砲。

それは異様な軌道であった。


「!・・!?・・・!?」


一発目は普通に避けることができたが、二発以降、桜の避ける位置を確実に先読みして狙ってきた。

これから行こうとする場所に発砲される連続である。


「あんた先読みの天才?将棋とか強いでしょ!」

「そうだね。でも僕がやるのはチェスさ。」

「そうかい!」

「次は僕に向けて、特攻かい?」

「っ!!!!」


まさにその通りのことをしようとしていた。


(読まれている?)


「君の行動パターンを分析したのさ。」

「・・・そう。じゃあ、これはどう!!」


桜は、背中から銃を取り出す。一丁ではない、三丁とりだした。

それを全て上へと投げ出した。


「何を?」


徳川にもそれは予想不能であった。


「こうするのよ!」


桜も上へとジャンプする。


「周りには足場がないよ。」


徳川は銃を桜に合わせようとする。

その時、気づいた。


(そうか、やるね。)


桜は徳川に対して、太陽を背に。

徳川が、桜を見れば、太陽を直視するような形になった。


さらに宙に上げた銃、桜の持つ銃を含めた五丁。

それを両手で連続で五発、撃鉄を引くことなく連続で撃つ。


「うおおおぉぉぉ!!!」


バババババン!!!っと撃つ。

玉は徳川からは、太陽で見えない。


「僕は逃げないよ。君をここで討つ。」


徳川は下を向いたまま、そう告げた。


桜の玉二発が、徳川にあたり、桜の最後の五発目が徳川をとらえた・・・ように見えた。感じた。


桜から見えたのは玉が当たると同時に、徳川がそこにいたはずであったが、霧のように消えた。


「な・・・何が????」


桜が着地する前に、何かが桜の頭にゴツンと当たった。


「あれ??(何も感じなかった???)」

「チェックメイト」


着地し、桜のわずかな硬直時間を狙い、バンっと撃たれた。





頭からは、透明な水が流れていた


「残念。セーフ玉だったね。」


桜はセーフ玉だったと知り、とっさに動いた。

撃鉄を引き、後ろを向きながら、徳川の身体に銃を当て発砲。


するかにように、見せかけた。

そして、桜は逆方向に銃を向ける。


そこには銃を構えた徳川がいた。

その銃に銃を突きつける。


「すごいな。君の友達と同じ手は通じないか。」

「残念だけどね。」

「だから、もう一手残しておいたよ。」

「!?」


ビチャっと桜の頭に何かが落ちてきた。


桜は銃を持っていない手で、頭を触る。

手が、黒い。



「あり?」



その瞬間校内放送がなった。


『たった今ーーーー!!!!勝者が決まったぁ!!優勝者、徳川空ぁぁ!!!!!』

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