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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第4章『雲の上学園のお遊び』
43/119

43 東海林桜 vs 中嶋識

そして一時間の時が流れた。


ここは雲の上学園、教会エリア。

そこには桜がいた。


「うざーーーい!!!」


桜は銃を連射して三人ほど倒していた。


「ふう・・・。連絡とってみるか。」


桜は無線で氷柱たちに連絡をとることにした。


「氷柱。今、状況は?」

『今は・・・残りが4人よ。』

「誰?」

『んてねぇ~。わたしがぁ、調べた限りだと、識くんとぉ~徳川って人と~鈴木って人だよぉ~。鈴木ってのはねぇ、大勢力のトップだった人だよぉ』

「そう。で近くに誰か・・!」


桜は会話を止めた。


「ごめん、また後で。」


そして、桜は銃を構える。


その先には、一人の少年。中嶋識がいた。

あちらも桜に気がついたようだ。

識も銃を構えながら、歩き近づいてきた。


「よお、桜。」

「おいっす識。」

「やっぱりお前も残っていたか。」

「そっちもね。」


そして、識は歩くのを止める。


「なんだか、お前とは戦う気がしてたんだよな。」

「ウチもそんな気がしてた。あんたと戦うのは二度目?」

「どうだな、旧校舎で一回やりあったな。あれは俺の勝ちだったけど。」


桜はあからさまな不機嫌な顔をし、はぁ?っといった風に口を開けた。


「何言ってんの!?馬鹿ですか?ウチの勝ちでしょ?いい加減なこと言うと、そんな大人修正してやる!って殴るよ!」

「これが若さか・・・っていや俺の勝ちだろ!」


「「じゃあ、勝ったほうが正しいってことでぇ!!!」」


二人が同時に叫び戦闘体制になる。


「おい桜!俺はお前の執事だからって、今回は主従関係はなしだぜ!!」

「あんたいつもウチに執事らしい態度とってないでしょ!!」



そして二人の戦いが始まった。





理事長室

「ええ、・・・ええ、その通りだ。ではよろしく頼む。」


理事長は電話を終え、モニターを見た。


「ふふふ、やっとおもしろくなってきた。・・・む、茶が切れた。おい!青汁切れたぞ!イルカ!いるか!」

「はいです!た・ただいま!」


理事長室のドアを開けて、メイド女子が一人はいってきた。

タドタドしく理事長のコップに青汁をつぐ。


「はうはう・・・」

「うむ、下がってよいぞ。」

「は・・はいです!」


そしてメイドは下がっていった。


「さて、桜に1億かけている私としては、勝って欲しいが。どうなるか・・・」


理事長はモニターに釘付けになり眺めていた。




教会エリア教会前

「・・・・」

「・・・・・・」


識と桜はお互い一定の距離を保ち、円を描くように回り、相手の状況をうかがう。

視線は相手の動きを一切逃すまいと必死に凝視している。


すると、教会の鐘がゴーーーンと鳴る。


それを合図に二人は動き出した。

お互い同時に銃を構え、発砲しはじめる。


飛んでくる玉を最低限の動きで、交わしながらお互い真っ直ぐ相手に向かって走り出す。


そして、


お互い4発撃ったところで、ダイビングショットをする。


そしてさらに連射する。


お互いが地面に着地し、お互いの眉間に銃を突きつけた。


「・・・・残弾数ゼロだろ。」

「それはお互い様ね。」


そして、同時に銃を引き、玉を補充。

装填完了し、至近距離から相手を撃つ。

桜が識の胸に銃を突きつけると、発砲する前にそれを識がそれを裁き、逆に桜に照準を合わせる。

それを桜が裁くといった、行動をお互い連続で行う。


再び、お互いが全弾撃ちつくしたところで、一度再度装填しているところで、桜は行動に出た。

装填する途中、桜は識に蹴りをくりだし、体勢を崩す。


「っのやろ!」


桜は識よりも先に装填を終えていたので、識に発砲。

それを識はバク転しながら連続回避。

その途中で、玉をいれ、バク転しながら撃つ。


「バク転しながらって!やるじゃない!」


桜も玉を回避しながら撃つ。

お互い、距離を保ったまま、走りながら撃ち合いをする。


そのまま、桜と識は教会まで走りながら、教会のドアをぶち壊し、中へと入る。

そして、教会の椅子影にお互いが隠れる。


雲の上教会。長い椅子がいくつも並んでいるごく普通の教会である。少々薄暗い。


お互い、玉を装填しながら、休憩をいれる。


「やっぱりやるじゃないか!少し、燃えてきたぜ!」

「あったり前よ!伊達に、たくさんの修羅場をくぐってないよ!」


桜が銃を識のいるところに向けると、識は驚きの行動に出ていた。


隠れていた長椅子を持ち上げ、桜に向けて投げていた。


「ぎゃあああ!!!ってふん!」


飛んできた椅子を桜は見事にキャッチ。


「返す!」


桜はお返しと言わんばかりに投げる。

識はそれを避けて、交わすが、もう一個椅子が飛んできた。


「お返しは二倍ってしらない?」

「っこの!」


飛んできた椅子を識は避けることなく、今度は片手で掴み、後ろへと捨てた。


その後も、教会の椅子がなくなるまで、お互い椅子の投げあいをしていた。


「オラオラオラオラ!!」

「ドラララララ!!!!」


識と桜の間で、椅子と椅子がぶつかり、壊れ、落ちてゆく。


全ての椅子が投げ終え、識と桜の間には、壊れた椅子の山ができており、お互いの視認が難しい状態になっていた。


「ハアハアぁ・・・」

「このぉ・・・バケモノ・・・」


さすがに疲労しており、次の手に移る前に少し休んでいた。


「識・・・アンタは理事長に何を願うの?」

「俺か、俺はな・・・」


そこで、識は止まった。


(あれ・・・?何か願い事あったっけ?俺ってたしか、やる気がなくて、椿にそそのかされて戦っているけど・・?勝った後どうするか椿も特に言ってないからな・・・?)


おそらく何もないのだろうと、桜は悟った。


「ないんでしょ!!そんなアンタにウチは負けられないね!!」

「じゃあお前は何を願うんだよ!!」



「授業サボって単位ゲット!!!!」

「やっぱりそれかぁ!!」

「当然でしょ。授業サボり魔のウチなんだから♪」

「そうか・・・なら。」


識は相手が見えないながらも桜の方向に指を指した。


「なら俺は桜の執事として、学校に行かせるためにも、この勝負負けるわけにわいかないな!!!つーか、そんなこと許したら俺が茜さんに何言われるかわかったもんじゃない!!」

「そう・・・、ならお互い、勝つ理由は決まったね。」

「ああ。もう手加減はなしだ。」


桜は手を広げ、


「こい!村雨ぇ!!」


桜の手元に木刀・村雨が飛んできた。


そして、識は背中から手甲を取り出し、両手に装着した。

識が持っている手甲は、いつかくるであろう、対桜用にゴミ山から調達した武器である。


「じゃあ、やるか・・・。」


一瞬その場が完全に静まる。




「「うおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」


お互いが、閃光のように走る。

間には壊れた椅子山がある。


二人の距離が近づき、間にあった壊れた椅子の山が、桜の一閃・識の拳で一瞬にして吹き飛んだ。


そして桜と識が顔を合わせ、木刀と識の拳が衝突した。






次回予告

桜「なんか今回の編はここがメインだから、2話ひっぱるらしいわね」

識「らしいな。でもあと3話か2話はやるらしい。」

桜「で。次はどんな章なの?」

識「“未定”だ。」

桜「はぁ?」

識「それがな、どうにもやろうと思っていた話はあるらしいが、ここで出していいのか悩んでいてな。」

桜「まったく・・・。まあどうにかなってくれるでしょ。」

識「そうだな。では次回、」

桜「決着編!!!お楽しみに!!」


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