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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第3章『東海林家の一族・前』
32/119

32 いざ東海林家へ!!

新年あけましておめでとうございます。


最近は忙しくてなかなかアップできませんでした。

すんません。


さて、東海林家本家編です!

年度末報告会当日


「え~っと、では雪音さんと識くんは申し訳ないのですが、今回はお留守番をお願いします。」

「はい、茜さんもお気をつけて。」

「いってらっしゃいませ。」


午前6時。

東海林家本家へと行くため、桜と茜と黒井が本家に行く準備をしていた。

屋上では、本家からやってきたジェット機が待機している。


黒井と茜は準備ができているが、桜がまだ来ていなかった。


「桜遅いですね。識くん、見てきてくれますか?」

「はい」


識は桜の部屋へと行った。


「で、茜さん。あの中嶋はどうなんですか。使えそうですか?」

「昨日軽くテストをしたのですが・・・」



昨日

「では、識くん。何ができるか見たいので、とりあえず掃除をしてもらえますか?」

「はい、わかりました。」

「大丈夫ですよ、そんな緊張しなくても。使えなかったら、路上に捨てるだけですから♪」

「全身全霊をかけて頑張ります!!!」


識は食事部屋の掃除を頼まれた。

これが初の仕事となるので、緊張をしていたが、今の言葉で余計緊張した。



10分後。


「識くん、できましたか?」

「茜さん。はい、バッチリです!こう見えても、昔、宮殿の掃除をやらされたり、漁船の掃除とかもやりましたから、掃除は得意です!」

「あらあら、それは奴隷・・・じゃなくて下僕・・・じゃなくてお仕事仲間として期待できますわ♪」

「茜さん、ツッコミしていいんですか?」



次はキッチンに案内された。

「では、お料理お願いします。」

「では、出雲の山で身に着けた包丁捌きを!」


識は魚を空中に投げ、包丁でスパパパッ!と切り、刺身の造りが完成。


「包丁捌きでは桜並ですね。正直バケモノですよ♪」

「あまり褒められて気がしないのはなぜ・・・?」




そして現在。

「っという具合に、結構できる子ですよ。」

「そうですか。あとは執事としての心得を叩き込むだけですね。」


話していると、あわただしく桜と識が屋上へとやってきた。


「ひ~、何とか間に合ったか?」

「いや遅れてるからな。」


桜が来たのを知り、ジェット機からパイロットが出てきた。


「桜お嬢様。おはようございます。」

「あ、おはよう。今日はよろしく。」

「はっ!」


本家の人間に挨拶をすると、時間が推しているのか、さっそくジェット機に乗った。

空いた窓から茜が残る雪音と識に言った。


「では、大鷲と不知火のことと、火元はお願いしますね。」

「はい、いってらっしゃいませ。」


桜、茜、黒井の三人は遥か彼方へと飛んでいった。


屋上では雪音と識が残されていた。



調理場

「お料理♪お料理♪今日は洋食にしようかな?」


識は調理場で野菜を切っていた。


「今日は、三人分・・・じゃなくて四人分か?」


識、雪音、白井、あと忘れがちだが、執事長である田中の四人が今、桜邸にいる。


「そうだ。時間があるから、何か嫌いな食べ物がないか聞いてくるか。」



「・・・そういえば、まだまともに自己紹介してませんでしたね。」

「そういえば、昨日はバタバタとしてましたからね。」


お互い自己紹介して、雪音はペットの餌に、識は朝食作りに行った。



「今日も寒いですね~~~。」

「お前雪女だろ。本当に珍しい奴だな。」


庭で話していたのは、雪音とペット狐である不知火である。

不知火は妖怪の一種なので話せるらしい。

同じ妖怪なので、雪音とはたびたび話をしている。

逆に人間である、桜や茜には話せることすら知られていない。


「で、昨日ちらっと見たが、新しい奴入ったらしいな。」

「ええ、中嶋さんですが。・・・なんだか私より・・・いろいろとできちゃう人で・・・私なんか・・・」


目が虚ろになり、あたりが吹雪いた。


「うお!寒い!やめろ!やめてくれ!寒いって寒い!!そのうちいいことあるから!」

「本当ですか!」


顔がパアっと晴れ、あたりの吹雪が止んだ。


(コイツ本当に怖いな。気分で吹雪を無自覚で起こすからな。)


「で、さっさと飯よこせ。」

「あ、忘れてた。今日は、うにご飯ですよ。」


ご飯にうにが混ぜられている。


「これ・・・まさか」

「はい、私が作りました。それに特製ドレッシングをかけておきましたからね。」

(死ぬかもしれない。)


不知火は以前、この“特製ドレッシング”を舐め、全身麻痺した。


「私が一人で住んでいたときに、よく使っていたドレッシングですよ♪どうも人間の方には合うかまだ試してませんが。」

「・・・今日は・・・草を食ったから、おなかいっぱいだ。」

「あ、ダメですよ。ちゃんとご飯食べなきゃ!もう!」

「草って意外と栄養あるんだぜ。」



「雪音さん。嫌いな食べ物・・????」


識がやってきた。

そして固まった。


(狐が話している。普通に話をしている????)


識は頭の中で情報を整理していた。


ここに雪音さんがいて狐がいて話していた。

いたってシンプルな答えであった。


「あのあのあのあのあのあのあのあのあのね、ししししししくらめんくん!!!」

「いや“しくらめん”って誰だよ?ってかパニくり過ぎだろ。」

「狐がツッコミ!?」


そして雪音が説明をする。

時々パニくって何を言っているのかわからなくなったら、狐こと不知火がフォローをする。



「なるほど、二人・・・いや雪音さんと不知火は妖怪だったということか。」

「隠すつもりはありませんでしたが・・・」

「まぁ、妖怪は基本的に身分を隠すものだからな。雪音もヘタレ妖怪だが、妖怪ってだけで、人間から差別される歴史があんだよ。」

「いや、怒るつもりもないし、差別なんかしないさ。ちょっと驚いただけだ。妖怪だろうが人間だろうが、俺はかまわないさ。」

「・・・時代ってのは変わるもんだな」


識は不知火が言ってる“時代”ということがよくわからなかったが、今は聞くときではないと思い、あえて聞くことはしなかった。





桜がいない間にそんなことが起きていた東海林家であった。



次回予告

識「次回からは東海林家編だから出番ないそうですよ」

雪音「あら?じゃあ今回で私たちしばらく退場ですか?」

識「まぁそうですね。そろそろ東海林家について触れておかなきゃいけないらしいんで」

雪音「私たちも東海林家関係者のはずですけど・・・やっぱり・・・私が・・・仕事できないから呼ばれないんですよね・・・わたしなんか・・・」

識「雪音さん!!なんだかすっごく寒い!!これ雪音さんのせいでしょ!?」

雪音「わたしなんか・・・わたしなんか・・・・」

識「死ぬーーー!!!」


不知火(あのバカ二人は何やってんだ?)


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