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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第2章『三月旅行』
18/119

18 白い丘の上で

桜たちは一度頂上から麓のレストハウス付近まで滑っていった。

そこで、氷柱はそこで少し休むと言った。

ついでに南も便乗して休むと言い出した。


「じゃあ何かあったら携帯に電話してね。」

「ええ、わかったわ」


桜は最近の山は電波が届いて便利だなと思いつつ、七海とリフトに乗った。


「桜はスノボーはやんの?」

「ここ数年はやらないね。」

「じゃあ、小さいころやってたの?」

「だいたいそうね。小さいころ、冬になるとよく婆ちゃんに連れられて籠もってたから。」


七海はしばらく“籠もる”の意味がわからなかったが、あ!っと思い出した。


「籠もるってあれか。ペンションとかに泊まって働くやつか!」

「いや~ちょっと違うかな。」

「?」


桜は空ろな目になり、下を向いた。


「婆ちゃんがさ、雪山にテントたててそこでサバイバルしたよ。雪山だよ。凍死しかけたよ。最初は婆ちゃんいたからよかったけど、気づいたら一人になってて、雪山で遭難したよ」

「また過酷なことを・・・。アンタの生命力のなぞが少しだけ解けたよ」



桜が暗い顔をしていた遥か後ろのリフト。そこにも何か気まずい顔をしている人物がいた。



「なぜこんなことに・・・・」


識は暗い顔をしていた。


「昨日見たわよ。私を差し置いて、二人で雪合戦するなんて、冬ソ○のつもり?ヨン様のつもり?いろいろ舐めてんの?」


識のとなりには椿がいた。

識は友人と三人で滑っていた。二人が先にリフトに乗り、自分は一人で乗ろうとしたところ、椿が割り込んできたため、今は椿と識でリフトに乗っている。


「ねえヨン様?チェジウ?どっちがいい?」

「もう勘弁してくれ」

「次は私も誘いなさいよね。そうしないとあなたと南嶋さんが抱き合ってる写真を号外新聞の一面にしてばら撒くわよ」

「鬼だな。」



レストハウス

「はぁ~。」


レストハウスの喫煙所でタバコを吸っている女性がいる。


「先生?滑らないのぉ?」


タバコを吸っていたのは担任の紫部であった。

南はトイレに行くときに紫部を見かけ、尋ねた。


「一本滑って、もうだるくなった。あとは酒飲んでタバコ吸ってるつもりだ」

「お酒?」

「酒は嘘だ。とりあえず、あと一箱分吸って見回りにいかなきゃいかん。」

「先生は大変だねぇ」

「だけど、タバコ吸いながら給料もらえる仕事なんてそうそうないからな。教師で満足してるよ」


また、タバコを吸う。今度は葉巻を出した。




白い丘。桜はジャンプ台を使い高く高くジャンプをしていた。


「いやっほーー!!」


 

ふう、と止まり桜はうしろを見た。

今度は同じジャンプ台を七海が飛んだ。


「一回転ーーー!!!」


七海は見事に一回転し、綺麗に着地した。


「七海はこういうのは上手いんだよね」


七海はスポーツ・運動全般すべて、ダメであった。

だが、その代わり、自動車運転・バイク・自転車・ヘリ・ボートなど乗り物の運転はすべて異常な操作テクニックを持っている。

七海はスキーも乗り物の一種と思っているようで、先ほどから様々なテクニックを披露する。


「桜より飛んだんじゃない?」

「一回転しただけだよ!ウチの方が飛んだよ!」

「じゃあ、こっからレースする?」


勝負をしたら絶対に七海に勝てないとわかっていたので、桜は戸惑っていた。


「い・・い・・・いいだ」

「やめよう。今日は楽しもう。」


内心桜はホッとしていた。






午前が終わり、午後。

桜たち4人はすべりをやめてある所に行った。


「いいの?ウチに付き合わなくてもいいよ。」

「大丈夫よ。私たちも雪の街を観光したかったし。」

「そうそう!こんなとこ滅多に見れないんだからさぁ!」


桜たちは、「ウルトラキャラメル」を買うために小樽の店に向かっていた。


「しっかし、理事長もひどいよな。買わなきゃ落第なんて。」

「まぁ慣れたけどね。・・・慣れたくないことだけど。」

「わたしはぁ、理事長さんとあまりあったことないけど、どんな人なのぉ?」

「あ!アタシもあまり話さないな?」


氷柱はどこか難しい顔をし、桜は憂鬱な顔をした。


「あの人は・・・・災害や迷惑以外に何ももたらさない竜巻だよ。」

「そうね、私と桜は生徒会に入る前から目をつけられていたのよね・・・。」


そこから、小火事件や、その他様々な事件を語っていたら、目的地に着いた。


「ここかな?椿の情報では“伽羅女琉”って店なんだけど・・・」

「見当たらないな」

「どこぉ?」

「ちょっと地図見せて」


氷柱が桜から地図をとると、う~んと少し悩み、


「桜・・・道三本くらい間違えてる」



「今度は大丈夫。ほら見つけた。」


目の前には伽羅女琉という店がある


「私が案内して何自分の手柄みたいに言ってんのよ。」

「ばか桜」

「ばかちんちゃん」

「ううううるさ~い!さっさと行こう。」


ガラッとドアを空けると、お店というより、製造する場所ではないかというイメージが強い店であった。

カウンターやレジもない。


「すみませ~ん。誰かいませんか?」


大声を出して、呼んでみた。

しかし誰も出てこない。


「いないか?」

「すみませーん」


桜は奥へと歩き出し、再び呼んでみた。


「ずびばぜーーーーーん!!!!」


奥からドタドタと足音が聞こえてきた。



「うるせええぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!!!」



桜の倍の大きさで声が返ってきた。


「あ、ども。」

「なんだペチャ。」

「ぺ・・・ぺちゃ・・・」


桜は胸を隠す。


「隠すもんじゃねーだろ」

「うっせー!タコ坊主!あとなんだそのグラサン!シティー○ンターのアレの真似か!」

「ってめ!」


店主であろう人はスキンヘッドであった。

ついでにサングラスをかけている。


「このクソペチャ!何のようだ!」

「買い物だ、海坊主。」

「おいペチャ、俺とお前はまだ会って一分もたってないつーのにもうあだ名で呼ぶのか?」

「ペチャ言ったのはあんただろ」


そこへ七海が入ってきた。


「まあまあ、落ち着いて」


店主は七海の胸を見て、顔を見た。


「へい、ボインさん、キャラメルですか?こちらが種類になります。」

「ちょちょちょ!態度違くない!?・・・ウルトラキャラメル買いにきたんだけど」

「何?ウルトラだと」


その瞬間、店主の一変した。


「あれは貴重な貴重なキャラメルだ。一口食べれば、口の中で甘さがふんわりと広がり、その者の気持ちを一気に落ち着かせる。どんなに機嫌が悪い人物でもそれを食べれば一瞬で気分が落ち着くまさに究極のキャラメル。高いぜ」

「いくら?」


店主は電卓をだし、数字を打った。


「1ダース10万だ。一切負けねえ!」


ニヤリと笑い、電卓を置いた。


「はい、10ダース買うから100万ね。」


桜はポンッと100万を置いた。

それを見て店主は


「おおおおおおいおいおい、ひゃひゃはy100万ってお前そんな簡単に!」

「100万なら安いよ、先月買った壷なんか1億したからね」


店主は急に態度を変え


「いや、やっぱりダメだ!これから出す試練に合格しなきゃ売らねぇ!」








次回予告

桜「今回、急ではあるが、キャラの名前設定について話します


東西南北

東海林

西園寺

南嶋

北皇子


で、


春夏秋冬の季節を感じるものを名前に入れて

七海

木葉

氷柱


だよ。


ちなみに 中嶋識 だけど


東西南北でネタがないから“東西南北中央不○”というガンダムネタより中をとって

中嶋


で春夏秋冬は四季だから変換して


なのよ。ではまた次回!!

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