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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第2章『三月旅行』
16/119

16 最後の勝利者

桜たちのレースも三周目、最後の一周となった。


順位は桜、七海、南、氷柱である。


まず、最初にしかけたのはパック(七海)であった。

前の周でとったアイテム“ブースター”を使用。

“ブースター”は一定時間飛躍的に速度を上げる。


加速したパックは桜の後ろにつく。

このパックのパワータイプの特徴として、通常時の最高速度・加速は遅いが、アイテムを使ったとき、他のタイプよりも効果が強くい。さらに体当たりしたときに他キャラを退ける重量キャラである。


そして、その特性をいかし、ポリオ(桜)をどかした。


「あ、七海!やらせん、やらせわせんぞ!ジ〇ンの栄光を」


そこへ後ろから“ミサイル”による迎撃。ヨッシャー(南)からの攻撃であった。


「はい♪ごちそうさまぁ~♪」


そのまま、ヨッシャー(南)にぬかれた。


「まだセリフが途中だったのに!」



そして、長いストレートにでた。七海はアイテム“ロケット”をとったが、前に相手がいないので使えないでいた。

一方の南は“ブースター”をとったが、まだ使い時ではないので、温存している。


桜が、アイテムをとる。“マルチロックミサイル”をとった

“マルチミサイルロック”は前の相手全員をスリップさせる。


「いっっけぇぇーーー!!!」


前の七海と南はスリップその隙にまた桜は一位にでた。



しばらくアイテムのない平坦なストレートなので、ここでは純粋なキャラクターの最高速度の差がでる。

パック(七海)は最高速度ではヨッシャー(南)には劣るので、南が二位となった。さらにここで先程とった“ブースター”を使い、桜とほぼ同位置についた。


そして、180°カーブ。

ここで、プレイヤーとしての力量の差がでた。

このゲームを得意とする桜のテクニックで、カーブの内側をとり、南は外側を走ることを余儀なくされ、桜が一位をキープする。



このゲームの特徴として、ゲームを盛り上げるため、後ろのキャラクターは前のキャラクターに比べ、いいアイテムがでたり、速度が速かったりする。


だが、テクニックでは桜には及ばないので、カーブではあまり、差をつめることはできない。



最終ストレートにでる。

このストレートではアイテムが二箇所ある。

まず一箇所目で、桜はスカをとり、南は、ロケットをとった。

七海が“ブースターMK-Ⅱ”をとった。いわゆる“ブースター”の強化版。

パック(七海)の性能もあり、ストレートで一気に前の二人、桜と南にならんだ。


だが、ブースターを使う前、いままで前に出てこなかった氷柱が動いていた。

氷柱は“マグネット”をとっていた。

“マグネット”は前のプレイヤーのすぐ後ろまで自動で加速する。


これを七海が使った直後に使った。

そして、結果、最終180°カーブで4人は並んだ。


正確な順位は、一位から、桜、南、七海、氷柱である。



やはりテクニックで勝る桜がコーナーの内側を走る。

コーナーへ入る直前、それぞれがアイテムをとる。


そこで南がブースターを使い、外側から桜を追う。



その南を桜が迎撃にでる。

桜は急にブレーキを使い減速をする。

すると南が一位になり、桜の前へとでる。

桜が“ロケット”を使い、南に攻撃。

桜ほどの腕なら、まっすぐにしか飛ばないロケットをプレイヤーに当てるなでど、簡単なことであった。

南がスリップし、その間、他の二人に抜かれる、

そして、桜は道の端っこにあるアイテムをとる、しかし、それは内側から少し外に外れなくてはならないので、とっている間に七海に並ばれた。しかし、まだ桜の一位は変わらない。



このカーブの終わりがゴールである。


カーブがもう少しで終わる所まできた。



「桜ぁ!これで終わりだ!」


パック(七海)が、アイテム“ミサイル”を使った。相手をゴールまえで確実にスリップさせ、抜くつもりである。




だが、桜はそれを読んでいたからこそ、コースを外れて、アイテムをとったのである。

そして、運よく狙い通りのアイテムが出ていた。


桜にミサイルが当たるその前にアイテム“ウイング”を使った。

“ウイング”はキャラクターに翼が一定時間生えロケットやミサイルなどの攻撃を避ける。ついでに少しだけ速度が上がる。


「戦いとはいつも二手三手を読むものだよ!」


七海は最後の手を使い、おそらく桜を抜くことは困難であろう。




最終コーナーを曲がり、ゴールが見えた。

南、七海が桜の一位を確信していた。

だが、氷柱だけが違った。


「桜。私はあなたの上、四手目を詰ませてもらうわ。」


氷柱が、アイテム“プラズマ”を発動させる。

これは最下位のキャラクターにしか出ない。

おそらく、南を抜く直前にとり、全員が手を出し切るまで待っていた。

“プラズマ”の効果はキャラクター全員を小さくする。さらに速度を落とす。


「ごめんなさいね」


桃姫(氷柱)はご丁寧に前のパック(七海)とポリオ(桜)を踏み潰し、ゴールを決めた。






「それじゃあ、私の勝ちでいいわね♪」

「「「・・・・・・」」」

「北海道についたらいろいろお願いしようかしら」

「「「何卒穏便に」」」




そして北海道へついた。






次回予告

南「氷柱ちゃんが勝っちゃったよぉ」

七海「まぁ氷柱も鬼の子じゃない・・・いや氷柱自体が鬼か・・・」

南「鬼だね」

氷柱「誰が鬼ですって?」

南「うわっ!!氷柱ちゃん」

七海「つつつ氷柱!このコーナーは二人以外でちゃいけないんだよ」

氷柱「私にそんなルールはきかないわ。さて、次回はいろいろ飛ばしてスキー編よ」

七海「そ、そういうわけでお楽しみに。」

氷柱「二人ともあとでちょっとお話しましょうか?」

七海・南「ひいいぃぃぃ~~~~」










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