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雲の上学園生徒会記録  作者: skyofnet
第2章『三月旅行』
13/119

13 バスと恋話?

今回からタイトルを

『雲の上学園生徒会です!!』

から

『雲の上学園生徒会!!!』

に変更しました。

大きな違いは

“!”を一つ追加したところです。

雲の上学園正門前。一年生の学年旅行の集合場所である。


すでに大勢の生徒たちがクラスごとに整列をして待っていた。

列から外れているのは全員を誘導する係りである、生徒会の面々。

そこには青筋を立てかねない氷柱がいた。


「あと一分ね…」

「南ー!氷柱が殺意のオーラを出してるー!」

「遅刻したら桜ちゃんが呪い殺されちゃうよぉ~!」


南と七海は時間通り到着していたが、桜がまだ到着していないようだ。

氷柱は『絶対時間厳守』と生徒会のメンバーには言ってある。

もしこれを破ろうものならどえらい目にあう。


「あと三十秒。」

「桜…   合掌」

「合掌」


二人は合掌をして未来の桜の安全を祈った。


「十


九・・・八・・・七」



そこへ上から突如飛来する影が一つ。



「うおおおおおぉぉぉぉ猫ちゃああぁぁぁぁん!!!!」



ズドーーーンとはいかないが、高いところから桜は氷柱の前に着地した。



「あら、桜。遅刻しなかったの?」

「何か遅刻しなくて残念そうね」

「遅刻したら桜の恥ずかしい写真をばら撒く用意していたのに無駄になったわ」

「っておい!それだぶん盗撮でしょ!」


氷柱と桜が会話していると、七海は桜の腕に抱えられた猫に注目をした。


「桜?その猫なに?」


三毛猫である。


「それがホラ、正門前に大きな木があるでしょ。」


雲の上学園正門前には樹齢何年かわからないが、大きく立派な木がある。


「木の頂上付近に子猫がいて、下りれなくなっていたから助けてた。」

「なんだ、結構早く集合場所にはいたんだね。ってかこっからよく頂上付近の子猫みえるな」


頂上付近は普通の人間の目ではまず子猫など小さい生物は確認できない。


「ウチ視力6くらいあるから」

「「「ギネス記録か!」」」


三人が同時につっこむ。



桜は抱えていた子猫を放し、仕事である人数確認を始めた。



「氷柱さん。バスはもう行っても大丈夫だそうですよ」


識が氷柱に声をかけた。


「そうね、それじゃあ行きましょうか。桜、七海、人数は大丈夫?」

「こっちは大丈夫!」

「こっちも平気だよ!」


一年生はそれぞれクラスごとに分けられたバスに乗車した。



ちなみにクラスはA~GそしてSがある。GとSクラスは特別クラスである。

Gは学年優等生のクラスである。学校に学費がいらない特待生や、成績の上位者、運動にて好成績を収めた者がいる。

Sとは超特待生。特待生とは違い、非常に優秀でいわゆる天才など優等生で何かさらに成績を収めた人。持って生まれた何かを持っている人物が入るクラスである。人数は少ない。見方を変えると異常者クラス。このクラスは基本登校は自由、行事参加も自由である。そのため、このクラスのバスに人間は今は三人しかいない。

時々、Gクラスと合同の授業をする。


桜、七海、南はFクラス。

識、間宮、椿はGクラス。

氷柱はSクラスである。



走って三十分がたった

Sクラスバス中

「・・・・・」


氷柱は特に話す人間がいないのでぼんやりと外の景色を見ていた。


(はぁ・・・、なんだかんだ言っても、学校では桜たちと一緒のときが一番ね)


そこへ一人の爽やかな青年が近づいてきた。


「やあ、氷柱さん。元気ないね。やっぱりSクラスの人間とは馬が合わないかな?」

「合う合わないの前に皆学校に来ないじゃない。それじゃあ合わせようがないわ。徳川君は仕方ないけど」

「ははは。僕も学校に行きたいけどね。僕の妹が同じ学校だったらきっと仲良くなっていたよ。妹は毎日学校に行っているからね。」

「徳川君に妹さんがいたのは初耳ね。おいくつ?」

「双子さ。」

「雲の上ではないのよね?」

「大江戸大付属高校さ。生徒会長やってるよ」

「じゃあ、私近いうちに会うことになるかもしれないわね。」


そこで徳川なる青年は前の席に座っている少女に気がついた。


「千里さん。今日兄貴は?」


すると少女は勢いよく立ち上がり


「はい!千歳様は本日池袋にて仕事があるため休暇をしております。」

「ありがと」


少女はスッと座った。


「あいかわらず礼儀正しいというか」

「ええ、私もうかつに話をかけづらいのよね」






Gクラスバス内

このクラスは30人くらいと普通の人数である。


「・・・・・だー!!!しつけーー!!!!」

「いけずね」


識は一番後ろの席に座り、眠っていたが、椿が寄ってきた。


「教えてくれてもいいじゃない?どうなの実際?桜とは?嫉妬しちゃうわ♪」

「何もねー!ってさっきから言ってるだろ!つーかお前女子んとこ行けよ!」

「あなたも桜と同じでいじりがいがあるのよね♪」


椿が識の頬にそっと手を合わせる


「さささ触るな!間宮!なんとかしろ!お前椿と仲いいだろ!」

「・・・・・・眠てるから邪魔するな」

「さっきからバッチリ目開けてただろ!あ、こら変なとこ触るな!」


Gクラスのバスはにぎわっていた。



Fクラスバス内

「第一回!暴露大会~!いえー!!」

「イェーー!」

「エーーーー!!!」


上から、七海、桜、南である。


「ではまず南から!」

「えぇーーやっぱりぃ~…」

「お題はスリーサイズから!」

「「・・・・・」」


七海以外の二人は黙り込んだ。


「ちょっと七海!それアンタのバスト自慢したいだけでしょ!」

「何言ってんの。暴露といえば恋話か身体のことでしょ」

「七海ちゃんは食べたものが全部おっぱいにいくからねぇ。あとお腹!」


南は七海の腹をぐにっとにぎる。


「ひゃ!や、やめ」

「ウチも触る♪」


ぐにっと桜もつまむ


[やめてってってば!それに桜は食べたものが全部筋肉になるでしょ!」

「うっ、」

「アスリートとしては最適だよねぇ」

「ウチは女の子だよ!」






こうしてバスは羽田空港に到着した。





次回予告

南「ロリッこでかわいい南ちゃんで~す。私ってすごいかわいいでしょ~・・・・・もういい?」

七海「だめ」

南「私にかかれば男の子なんてお茶の子さいさいですぅ~。大人の男も私のかわいさにノックアウト!桃色光線♪」

南「次回!南ちゃん告白される!きゅるん♪お楽しみに」




南「うわああぁぁん。もういいでしょこんな罰ゲーム。ひどいよ。」

七海「いや~おもしろかった」

南「久しぶりにあの指を立てる“いっせのーせ”やったら罰ゲームつきなんて途中で言うのずるいよ」

七海「私が負けてる状態で言ったんだからいいじゃないか」

南「うううぅぅ…」

七海「ってことで次回は羽田空港編!お楽しみに!」

南「次回は氷柱ちゃんとSクラスのあの人ぉ!」

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