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おまかせ料理4

このおまけの料理は食後に出すとして、今は信長様に出来上がった料理を出すとしよう。

料理を持って信長様の所に行くと信長様は座りながら腕を組み寝ていた。

時間結構かけてしまったからな~。

寝てるのを起こすのは気が引けるけど…せっかくのご飯が冷めてしまうので恐る恐る声をかける。


「あの~、ご飯出来ましたよ…。」


声を掛けると、信長様はカッと目を見開いた。


「遅いっ!!」


「わっ!びっくりした~。大変お待たせしました。」


信長様の大きな声に驚いてしまった。

はっ早く料理だそう…。


「俺を待たせておいて、不味ければ…。」


「ささっ、どうぞ、どうぞ。」


きっとお腹が空き過ぎてイライラしてるに違いない。

私は急いで信長様の前に料理を置いた。


「見た事の無い料理が多いな。面白い…。」


信長様は味噌汁をズズッと飲むとオムライスを指差した。


「この黄色いのは何だ?」


確かに料理の中で一番目を引くのはオムライスだろう。


「そちらはオムライスです。外側の黄色のものは卵で中には味が付いた玄米が入っています。」


「牛乳に続き卵とはつくづく面白い女だ。」


そう言うと信長様は器用に箸でオムライスを食べた。

その食べる姿を見てドレス・ド・オムライスにして良かったと思った。

ドレス・ド・オムライスは見た目がオシャレだから信長様が食べても様になっている。


「ふむ…。まぜご飯とこの卵とやら別々に食べても旨いが一緒に食べた方が旨いな。見目もいい。」


見目か…。

そう言えば五目天津飯を作った時に見た目を皆に褒められたっけな。

懐かしい事を思い出し、少しだけ笑ってしまった。


「この料理を褒められてそんなに嬉しいか…。」


褒められて嬉しいには嬉しいけど…少し違う。

この懐かしさは私の胸にしまっておこう。


「まぁ、そんなところです。」


信長様は口をモグモグ動かしながら目を泳がす。

そしてまた指を差した。


「これは?焦げた肉の塊か?このおむらいすっとやらと比べると地味だな。」


こ…焦げた肉か…。

そう見えちゃうんだ。

ここはとにかく食べて貰おう。


「そちらはハンバーグです。確かに見た目はオムライスと比べると地味かもしれませんが美味しいですよ。私はオムライスよりハンバーグの方が好きです。」


「この焦げた肉が好きとはお前も変わっているな。」


焦げた肉じゃなくてハンバーグだって。

信長様は鼻で笑いながらハンバーグを一口食べる。

ハンバーグに笑う者はハンバーグに泣くんだから。


明日も投稿します〜

お楽しみに

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