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【電書化】大嫌いな婚約者が理想の旦那様でした【コミカライズ】  作者: 沢野いずみ
本編

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39/56

39:スパイを見つけたクラリッサ



「す、スパイ?」


 アルバートは目をぎょっとむいた。

 そんなアルバートに対してクラリッサは淡々と話す。


「ええ、スパイです。確実にいますわ。あ、お義母様、今日のクッキーも最高です」

「本当に美味しいです! 涙も引っ込みましたー!」

「あら、嬉しい。エイダさんもいっぱい食べていいですからね」

「はいー!」



「いや、スパイの話!!」



 アルバートがツッコミを入れると、クラリッサはクッキーに伸ばした手を止めた。


「わたくし、今回店を構える際、とても用心深く行いました。だから、そうそう見つかるものではなかったのです」


 父にバレないよう、クラリッサは準備に準備を重ねたのだ。クラリッサに見張りが付いていないのも確認し、アルバートやラッセンガル夫妻にも口止めしていた。

 そしてクラリッサは、自分が店を持ったのを父が知ったのは、店で働いている人間から漏れたものではないと思っている。


 いや、確信していた。


「だからって……スパイだなんて……」

「それしか考えられませんし、これからまた行動を起こすにも、スパイがいると邪魔ですわ。それに、一人だけ心当たりがございます」

「心当たり……?」


 クラリッサの言葉に、アルバートは泣きはらした目でクッキーをむさぼっているエイダに視線を向けた。

 それに気付いたエイダがクッキーを取りこぼす。


「私じゃありませんよ!?」

「エイダじゃありませんわ。わたくし、アルバート様との仲を応援してもらう侍女を選ぶ際、徹底して調べました。彼女は信用して大丈夫ですわ。あら、お義母様、お茶も淹れてくださったのですね。ありがとうございます」

「慌ててたから遅くなってごめんなさいねえ」


 クッキーを堪能している間にいつの間にか退室して、お茶の用意をしてくれたアミーリアに感謝を述べる。


「じゃあスパイって誰だよ」


 アルバートもティーカップを受け取り、一口飲んで喉を潤した。


「アルバート様もよく知っている人物です」

「……まさか父さん?」

「え!? 違う違うわしじゃない!」

「騙された人間がスパイなはずないでしょう」


 クラリッサがティーカップを手に持つ。


「一人だけいらっしゃるでしょう。わたくしとアルバート様が、事業についての話をする前に、そばにいた方が」


 そう、一人だけいるのだ。

 クラリッサとアルバートが事業をすることを聞くことができた人間が。


「まさか」


 クラリッサは紅茶を口に運んでから、言った。



「そのまさかですわ」



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『大嫌いな婚約者は理想の旦那様でした~一途なわたしの恋の物語~』本日配信開始
 
本日5/2

『大嫌いな婚約者は理想の旦那様でした~一途なわたしの恋の物語~』

配信開始されました!



こちらかつて配信されていた
『大嫌いな婚約者が理想の旦那様でした』
が改題&加筆修正したものになります!

かつて販売されていた1~2巻を合わせた
合本版になります!

さらに書き下ろし番外編も!

ぜひお楽しみいただけると嬉しいです!

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結構改稿してるんですけど、なるべくナチュラル(?)に改稿してるのでどこかわかるだろうか……

たぶん読みやすくなったと思います!
あと色々説明不足だったところ補足してます!

タイトル違うのだけ注意してください!

(注:大嫌いな婚約者『が』
新タイトル→大嫌いな婚約者『は』)
検索する時は『大嫌いな婚約者』で検索するといいかと思います!


 



あと昨日なんですが
『妃教育から逃げたい私』
最終巻も配信されました!


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どちらもお楽しみいただけると嬉しいです!
よろしくお願いいたします!
― 新着の感想 ―
[一言] え、お義母さん?(笑) ……、話は鉱山のところに戻るのかな?
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