第四話『魔王が世代交代したら必ず起こるイベント?』
今年最後の投稿!今年もありがとうございました!
来年も宜しくお願いします!
オーダーメイドした後、かなりのおもてなしがされた宿屋に泊まり
異世界転生二日目がスタートした
「おはよう静香。いい朝だな」
「おはようございますルシファー様!今日も素晴らしく美しいです!!!」
「・・・・恥ずかしいことをよく堂々と言えるな」
「事実のことは何回言っても許されるんです!」
「全く・・・・今日は君に魔物との戦闘に慣れてもらう、まずは外に出よう」
少しだけ照れた顔をしてから私に逃げるように先に外に出る
私もすぐに外に出ると
ルシファー様ともう一人が話していた
「急に魔王城を出たと思ったら、パーティを組んで旅に出るとは誠ですか!?」
「本当だ。どうせ私はもうすぐ降りる身だっただろう?二代目が誰かは知らぬが、そいつについてやってくれ」
「貴方は甘すぎる!!!貴方がいなくなり、悪い考えを持つ者が王になれば、きっと世界に戦争が起こります!」
「それをしないよう導くのが、魔王幹部である君の役目だろう?ベル」
「この俺にそこまで出来るとは到底思えません・・・せめて次の世代の魔王様に会われてから旅に出てください!」
「それは構わんが・・・いつになるか分からないだろう?心配するな、またこうやって来てくれればすぐに行くとするよ。それまではゆっくりさせてくれ」
「・・・・かしこまりました」
ベルと呼ばれた幹部さんは私に気づき
直角のお辞儀を深々とする
「貴方が魔王様が仰っていた大野静香様ですね?魔王幹部の一人、勤勉のベルフェゴールと申します。以後お見知りおきを」
勤勉?普通ベルフェゴールって怠惰じゃなかったっけ?
そういえばルシファー様も私の世界では傲慢として知られていたのに
全く偉い態度をとった様子が一つもない
私のいる世界とはまた違うみたいだ
「えっと、流れでこうなってしまいごめんなさい!よろしくお願いします!」
「最初は少しどうかと思いましたが、魔王様の判断ならば俺は見守るだけです。良い旅が出来るよう、陰ながら見守っていますよ」
「じゃあベル。引き続き魔王城を宜しく頼むよ」
「はい。お任せください。では失礼いたします」
ベルさんは一瞬で消えてしまう
ワープ術だろうか、改めてルシファー様が魔王ということが分かった瞬間だった
「少し時間を取られてしまったな。じゃあ行こうか」
この贅沢な時間、絶対有効活用しなくちゃ!
みなさん良いお年を!