俺の幼馴染は、世界最強
〜エピローグ~
私の名前は、櫻井翔子。
華の高校2年生。
今日も、お気に入りのポニテを作って、出発!
私の日課は毎朝、たっくんを家まで迎えに行くこと。
じゃないと、たっくん。学校行かないから。
家まで着いて、チャイムを鳴らしたところ、出てこない。
まあ、今まで一回も出たことはなかったけど。
当たり前のようにカギのかかっていない扉を開けて、
寝ているたっくんを起こす。
『おはよう~、たっくん!』
と、声をかけてみるが、反応なし。
まあ、いいんだけど。
家から持ってきた具材を切り、味噌汁を準備する。
冷蔵庫から昨日作っておいたご飯を取り出し、レンジで温める。
レンジの『チーン』て、音と同時にたっくんが目を覚ました。
『おはよう~。しょうちゃん。』
『おはよう、たっくん。朝ご飯できてるから、早く食べて学校行く支度して。』
眠そうなたっくんに笑顔で迎える、それが私に出来る
○○○だから。
たっくんの学校は私とは別々だけど、学校まで送っていくのも日課。
『いつもありがとね。別々の学校なのに、学校の門まで送ってもらって。』
たっくんはまだ眠そうな顔でそう言った。
『いいの、私の学校の通り道だから、今日は授業サボっちゃだめだよ。』
『うん、今日も頑張る。』
『じゃあ、またね。』
笑顔で手を降って、学校に向かった。
やばい、遅刻ギリギリだ。
~僕の幼馴染は世界最強~
俺の名前は、櫻井拓海。
高校2年生。
特技は寝ること。
学校に行きたくない気持ちと睡魔による誘惑が今日も襲ってくる。
あー、これは今日も無理だな。
体が起きようとはせず、また起きる気もない。
すると、家のチャイムが部屋中に鳴り響く。
うるさいなぁ、今度はチャイムがならないように
(家中のブレーカーを落とそうかな。)
と、どうでもいいことを思いながら、また意識が遠のく。
扉が開いて足音が近づく音がする。
(なんだ?不法侵入か?戦えるすべもないし、武器も…
手元にあったスマホのみ。警察に連絡を入れるか?
番号は119だっけ?よし、電話しよう。あ、でも動くのだるい。寝てたらバレないよな。どうかバレないでください。お願いします。でも、もしものためにやはり電話するか?)
と、スマホを開こうとすると。電源が切れていることに気づいた。
(あ、充電切れだ。)
と、敗北感に浸りながら二度寝に入ろうとすると
『おはよう~、たっくん。』
聞き覚えのある声がした。
(なんだ、しょうちゃんか。安心したわ。これで、また安眠に浸れる~)
そんなことを思いながら、二度寝に入る。
しょうちゃんとは、幼稚園の頃からの幼馴染で、
俺にとって○○○のような存在だ。
しょうちゃんは、小さい頃から目が悪く、メガネを着用していたが、高校に入ってからコンタクトに変えたらしい。
好きな人でもできたのかな?
髪型も最近ポニテに変えたみたいだし。
女の子は恋をすると髪型を変えたり身だしなみを気にしたりするらしい。
最近のファッションとかもなんだか気にしているらしいし。
やっぱり気になる。
(起きたらそっと聞いておこう。)
『チーン』と、レンジの音がなる。
俺の中で、空腹VS睡魔の勝負が始まり、空腹の勝利で幕を閉じた。
『おはよう、しょうちゃん。』
『おはよう、たっくん。朝ご飯できてるから、早く食べて
学校に行く支度して。』
こくり、と小さく頷き、ご飯を食べる。
まじで、いつも美味しすぎる朝ごはん。
これ毎日食べれる俺幸せすぎじゃね、と思いながらご飯を食べる。
しょうちゃんは、笑顔でごはんを食べている俺を見ている。
こんな、俺を見て、なんの特になるのか?
まあ、別にいいんだけど。
ごはんを食べ終えた後、しょうちゃんと学校に向かう。
俺の学校は男子校で女子と一緒に校門まで歩いているとめっちゃ注目される。
正直、みんなから冷たい視線で見られている気がする。
これだから、学校行きたくねぇ。