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★新たな脅威(3巻部分はここで完結)★

今回、3巻部分のエピローグということで文字数少なめです。ごめんなさい。

 彼方たちがいるヨム国の南にサダル国があった。サダル国の国土はヨム国の二倍以上あり、東西に長く広がっている。


 その中央にある首都バルジリアに巨大な城があった。何重もの高い塀に囲われた黒い城の中にある一室で二人の男が会話をしていた。

 一人は背丈が百九十センチ、体重が百キロを超えていた。金の刺繍が施された紫色の服を着ていて、黒いひげが耳元まで生えている。肩幅が広く胸元には金のネックレスをつけていた。


「…………では、四天王ネフュータスの軍は壊滅したと言うのだな? タリム大臣」

「その通りです。ダリエス王」


 もう一人の男――タリム大臣が低い声で言った。


 タリム大臣は五十代前半で背が低く、樽のような体型をしていた。髪は薄く、分厚い唇が左右に広がっている。


「ですが、ヨム国の騎士団も多くの損害が出ております」

「…………だろうな」


 ダリエス王があごひげに触れながらつぶやく。


「魔神ザルドゥが死んだことは間違いないな?」

「はっ、ティルキルたちにザルドゥのダンジョンの確認もさせました」

「あのSランクパーティーか」

「…………はい」


 タリム大臣の口がぱかりと開く。


「ナグチ将軍からも報告が入っております。遠征の準備は整っていると」

「…………頃合いというわけか」


 ダリエス王はにやりと笑った。


「いいだろう。ヨム国に仕掛けるぞ」

「勝利が約束された戦争になりますな」

「そうでなければ、国を挙げての戦争はできぬ」


 重々しい国王の声が部屋の中に響く。


「ヨム国への使者はお前にやってもらうぞ」

「おまかせください。理路整然と伝えてまいりましょう。ガリアの森は我らサダル国の領地であることを」


 タリム大臣は目を針のように細めて、分厚い唇を舐めた

ここで3巻部分の話は終わりです。

次から4巻部分に入っていきます。


ここまで40万文字以上、本にしたら3巻部分を読んでいただいたことになります。

ここまで、エタることなく書き続けることができたのは、ブクマや高評価をしてくれた読者の皆さんのおかげです。

本当にありがとうございます。


よかったら、これからもこの物語を読んでもらえると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 更新ありがとうございます。 ネフュータスとの戦いが終わったら隣国との戦争ですか。問題児っぽいSランク冒険者パーティーも新登場? きな臭い事態が続きますね。良くも悪くもザルドゥはあちこちの勢力…
[良い点] 魔神が死亡し、軍団を壊滅させた存在をろくに調べず、侵略を開始する王様素晴らしいです。 [気になる点] 寄生植物は除去できたの? [一言] 楽しみです。
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