7/9
杏の下山
月日は瞬く間に経った。
少林寺で修行を重ねた杏は尼僧から「私が教えられる事は全て教えました」と告げられた。
杏は大師と面会し下山を申し出た。
「一刻も早く父の仇を討ちたいのです」と言う杏の言葉に大師は下山を許した。
「では先生。行って参ります」と杏は尼僧に言い少林寺を後にした。
方は黄の元で賭場の管理を任されていた。
杏は下山し黄の道場のある街に着いた。
茶館で休憩して黄の道場を訪ねた。
黄が部屋の奥から出てきて言った。
「俺と勝負する?正気か?お嬢ちゃん」
「正気です」と杏は答えた。
「では始めようか」ニヤケながら黄は構えた。