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第七話 道中

「そろそろ止めたらどうだ死ぬぞ」


「別に構わんだろ?」


「いや………どうなの神無?」


「コイツに死なれたら俺達が困る止めろ」


「……コイツ何か生かしても得なんて何も無いだろ…まぁ主の命なら従おう」


神無と女騎士 名をリーシャと名乗った彼女は、後から来た玲奈とユウヤに合流した、リーシャと玲奈は互いに握手をし友好的に接したが、ユウヤを見た途端リーシャは突然彼に飛び掛かりマウントを取り、殴りかかったのだ。


神無の言葉にリーシャは渋々ユウヤから離れる、その際に彼の顔に唾を吐き捨てる。


「さて……ほら、とっとと立て勇者何だろう?」


そう言いながらユウヤを無理矢理立たす、鍛えられた女騎士に殴られた故か彼の顔は歯が欠けていたり鼻から血が出ていたりと酷いものだった。


「まっいい経験になったな勇者様?とりあえず此処に長く居すぎた…急ぐぞ」


「あっあぁ……ちくしょう痛てぇ…異世界なのに何で殴られるんだよ」


ユウヤに肩を貸しながら、先に向かった玲奈達二人を追う。


道中玲奈が気絶させたのか何人かの警備の人間が倒れていた、そうこうしている内に二人は外に出ることが出来た。


「随分遅かったね神無」


玲奈がそう言いながら近付く、手には袋が握られており中からは金属がぶつかる音が聞こえた。


「其は?」


神無の言葉に玲奈はフフーンと得意げにしながら言う。


「警備の人間からちょろまかした金さー、金貨五枚に銀貨十枚銅貨が二十四枚手に入れました!」


「よし!でかしたぞ流石玲奈だ」


「此なら比較的良い宿にも泊まれるな、その前に主よ申し訳ないが私の武器防具を買い与えて欲しいのだな」


確かに今のリーシャは只の布切れを羽織っているだけ、今は玲奈のコートを羽織って居るが服等は買った方が良いだろ、このままでは変に目立って仕方ない……奴隷なら気にも留めないかも知れないが。


「さて…そう言っているがどうするかね勇者様?」


「そうだな、リーシャの武器防具を買ってその後は宿に泊まるぞ…明日は泊まりながら考える」


「ちょっと待て何故こんな奴に指示させる?」


「先ずは歩きながら話そうか……防具屋は何処か分かるか?」


「任せろ案内する」


そうリーシャが言い、神無達は歩きだす…道は非常に人が混んでいて露店には所狭しと奴隷やら媚薬等を売っている、更に見渡せば道行く人の服は詳しい時代は分からないが昔の西洋風の服を着ていた。


「其で何で勇者様に指示を仰いだと言えば……その方が楽だろ?コイツの肩書き的にも」


「つまり利用するって事かコイツを」


「そー僕達は勇者様の可愛い可愛いハーレムって訳さ、良かったね勇者君ハーレムだよハーレム!男の性!両手に花……いや両手にロマネコンティだね僕達!」


「最高だハハッ!俺達ロマネコンティか…言えてるな!」


「ロマネコンティ?」


「「世界一高いワイン!」」


そう二人揃って言えばリーシャは初めて笑った。


「成る程な…確かに言えてる」


「何処がだ……お前らなんか粗悪品だ」


そうユウヤは吐き捨てるが三人は気にも止めず歩き続ける、このまま逃げても彼女等は追い掛けもしないし別段問題もないが……このまま共に行った方が何かと楽な気がするのだ……暴力的で自分を見下し性格に難がある三人だが非常に美人だ。


「さてそろそろ着くぞ」


リーシャの言葉に考えるのを止める……確かにこの状況は憧れてたハーレムだ、なら楽しもう…何しろ異世界だ。

第二回 キャラ紹介


勇者 ユウヤ


性別 男


身長 165


体重 63


転移者で勇者と呼ばれる人間の一人、身体能力が非常に高く魔法適正もあり、この世界では強者と呼ばれる人間……あくまでも性能の話だが。

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