前へ目次 次へ 64/84 『聯愁殺』ミステリマトリックス バカシブの3・1 (渋い:3 バカ:1) ミステリマトリックスは、中央に寄るほど一般への訴求率が高くなります。それを鑑みると、本作は一般の読者にも十分楽しんで読んでもらえるミステリだと私は考えるため、極端な針の振りは見せない気がします(作者の西澤保彦は、どちらかと言えばマニア受けするアクの強いミステリのほうを得意としていますが)。 仕掛けられたトリックは一見「知的」要件を満たすもののように思えますが、真相発覚後に振り返ってみると「バカ」要素のほうが強いように感ぜられます。