前へ目次 次へ 52/84 『漱石と倫敦ミイラ殺人事件[完全改訂総ルビ版]』ミステリマトリックス バカシブの3・2 (渋い:3 バカ:2) 島田荘司は大胆で豪快なトリックを得意とし、本作もその例外ではありません。ですが、本作など島荘作品としてはかわいいほうです(笑)。御手洗潔ものの中には、仰け反ってしまうようなとんでもない「バカ」トリックを持つものが多いので、探して読んで見て下さい。 夏目漱石とシャーロック・ホームズが相対するという舞台設定も、一見ファンタジックな「インパクト」寄りっぽいですが、綿密な取材と知識がなければ書けない本作は、X軸は「渋い」方向に振るべきでしょう。