前へ目次 次へ 11/84 『法月綸太郎の冒険』ミステリマトリックス シブ知の3・5 (渋い:3 知的:5) 「悩めるミステリ作家」法月綸太郎の著作は、どれも比類なく神々しい本格魂に溢れた逸品ばかりで、個人的にすべて「シブ知5:5」を献上してもよいと思っているほどなのですが、本作においては「図書館シリーズ」のレギュラー、沢田穂波の存在(及び、彼女に対する綸太郎の挙動)が評価のY軸に与える影響は決して無視できないレベルのものでしょう。「渋さ」をぐっと緩和していますが、それでも前半三作品の空気を覆い隠すには至っていないと考え、「渋さ」を3ポイントとしました。