―Prologue―
R指定がある訳では、ないので皆さんご覧になってくれると嬉しいです。
貴方から逃げなきゃ
何かいいことが
あったかな?
逃げないとイケないって
衝動的に思ったのは
貴方が嫌いだったから
なんかじゃなくて―‥
大好きだったからなの‥
いつでも迎えに来て?
今だって、死ぬ程‥
好きだから。
、
―ざざん―
―ばしゃん―
―ざぷん―
ちょうど、朝日が地平線から顔を出した頃、私は目をゆっくりと開けた。
寝起きでまだ温かい体はまだ起きたくないとベットに沈んだまま。
さざ波の優しい音色を聞きボケーとしていた。
今は何時だろうか―‥
不意に思い、手をぐっと手をのばすと何かがカツンと手にぶつかったのが分かった。
その方向に視線をやると、携帯が机の上に乗っていて朝日に照らされていた。
メール受信の青いランプがチカチカと光っているのが分かり、直ぐさま携帯を手に取った。
今は、5時頃。
朝日はもう、だいぶ高く上がっただろう。
部屋には波の音と携帯のボタンを押す音しかしない。
きっとメールは“アイツ”からの連絡なのだろう。
大体の予想がつく。
柔らかいマットレスから体をゆっくりと起こす。
あいつらには、恩があるからしっかりと返さなきゃイケないのは分かってる。
だけど、もう私はあそこには戻れない。
やらなきゃイケない事があるから―‥
.