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1話 息子さん勇者ですよ。

なにこの部屋モンスタートラップ部屋な訳?

雑魚ばっかりな上に1匹づつしか沸いて来ないけど

いつまで沸いてくるのよ!

炎よ我が拳に(バーンナックル)


フラッグは、迷宮で覚えた”拳に炎を纏わせる”魔法を使い軽功で突進する。


「ひゃーっす!魔法おもしろーい♪コレ使ったら、師姉にも勝てんじゃないの!うっひょー。」


迷宮で覚えた魔法と自身の技を組み合わせ無双していた。



「勇者管理局の方から来ました。エセックと申します。」


まずは自己紹介してみたが・・・押し売りでも見る目様な面倒臭そうな顔をしてやがる

まぁ仕方がない、最初はそうだろう。だが、俺の話を聞いてしまえば・・・


「実は、息子さんのマイラー君が、勇者の素質を持つ可能性がありまして、伺わせていただきました。まずは、親御さんとお話をしたいのですが、お母さんですか?」

「いいえ、奥様にお伺いして参りますので少々お待ち下さい。」


今度こそ勇者スカウトして(捕まえて)こんなトコからオサラバしてやる


「奥様は、お会いになられないそうです。お引き取りを」


え?

あれれ?

勇者だよ?

自分ちの子勇者になったらやりたい放題だよ?

嫁とかダース単位で囲ってウハウハものだよ?

その実家だって凄い事になっちゃうよ?

えー、なんでー


「決して怪しいものではありませんので、親御さんとお話させぐぇ」


なんかマッチョな人に首根っこ捕まれてます

どこから沸いて出たの!

後ろ?ずっと後ろから見てたの?

ストーカ!?

やだ、怖い


>1.この人がお父さん。

 2.役人に突き出される。

 3.凄い強引なナンパ。

 4.お星様に成れる。


さあ、選んで(1を)下さい!

僕の運命はあなた次第!


出来れば1でお願いしたいですが・・・どうやら、裏路地なので1じゃないっぽいです


「ちょっとマッチョさん!私本当に勇者管理局から来たんですよ!これでもお役人ですよ!」

「・・・。」

「すいませーん。ちょっとお話だけでも聞いて貰えませんか?」

「・・・。」

「マイラー君が、勇者のかも知れないんですよ~、ちょーっとだけ確認させてくれませんかぁ?」


あぁ、そんな汚物でも見つけちゃった様な顔で見ないでぇ~


「あの、井戸の前で何で止まっちゃったの?」

「安心しろ、ここは何年も前に枯れている。」


やっと喋ってくれたと思ったら、怖い事言ってるよぉ

なに、井戸に落とされんの?

マジですか?

落ちたら痛いよ?

頭から落ちなきゃ死なないと思うけど、メッチャ痛いよ?


ずしゃっ


エセックは、井戸に放り込まれた。

井戸とはいっても立ち上がり0.4m、直径0.7m、深さ1.5mの筒だ。

枯れて使われなくなった為、内部には石や土が詰め込まれており元の深さは無い。

事故防止の為に埋めたにしては、微妙に深さがあるが・・・

バンザイ状態で詰まっているとでもいえば良いだろうか。

エセックスは、そんな感じで刺さっていた。


「もう来るな、次は突き出すぞ。」


ああ、マッチョさん優しいです

俺を見る目がアレですが、てっきり4のお星様だと思ってましたからね

いや、結局のところ目的は一切果たせていませんが・・・


真昼間なのに人通りのまったく無い路地の片隅にある古びた井戸。

自称”勇者管理局の役人”エセックは、独り井戸から生えていた。

自力脱出の目は薄いが、困難に立ち向かえエセック!


「だぁしぃぃて~」


少しは頑張れよ・・・




■□■□■□■□■□■□■□■□■

Now Loading・・・

■□■□■□■□■□■□■□■□■




場所は変わって、そんなエセックの行動を見ながら

爪のお手入れをしている女性が、呆れた様に呟いていた。


「はぁぁ、何やってるんだ阿呆が・・・大体”方”って何よ、怪しさ大爆発じゃないの。」

『まぁ、いつもの事じゃありませんか?回収しますね。』

「いや、あそこから出すだけで良いわ。」


それで、今回のは”当たり”何でしょうねぇ

先週のは、単なる厨二病だったし、その前のなんて・・・思い出したくないな、止めよう

相棒はあんなの1人だけだし、私はずぅぅぅぅっと留守番だし

最初は6人も居たのに・・・何で、2人しか居ないのよ!

フラッグもどっかに行って戻ってこないし、もうコレ何とも出来ないでしょう


「ホントに此処に居るんでしょうねぇ?」

『候補地としては確立の高い場所ですが。』

「地図広げて、適当にペンでも投げてみようかしら・・・。」

『勇者は運命力が強いですから、当たりをひくかも知れませんね。地図出しましょうか?』

「冗談よ。」

『とはいえ、今の所何の手掛かりも見つかっていません。今回の方もエセックスが”ピンッ”と来たという理由ですから、過大な期待は出来ないかと思われます。』

「せめて室長も居れば、門前払いなんて無い筈なのに、逃げられたし。大体なんで、室長が転属願い出してんのよ。しかも、後任も寄越さないで受理するっておかしいでしょ!」

『後任の件は、申請をあげております。』

「だからソレは、いつ来るのよ。」

『後任の件は、申請をあげております。』

「ねぇ」

『・・・』




■□■□■□■□■□■□■□■□■

Now Loading・・・

■□■□■□■□■□■□■□■□■




『6人編成のチームで、各地を巡り”勇者、若しくは勇者候補”をスカウトする仕事を行っている。

現在のメンバーは、何故か2名しか居ない。


・ウォルト室長(40):転属

・エセック調査員(31)男性

・ワルハトリ調査員(33)女性

・福 調査員(26)女性:寿退社

・クライン調査員(28)男性:新婚旅行

・フラッグ調査員(33)女性:迷宮調査中


『今回の勇者候補は、今居る国にある交易のハブ都市の”小売”商人の孫で、マイラー君という8歳の男の子。

あくまでも”候補”の為に才能や能力については未知数だ。

そもそもエセックが”ピンッと来たっ”だけだから勇者なのかも怪しいところだ。

既に勇者として行動している場合には、何らかの使命で動いている勇者をスカウトなど出来る筈も無い。

なぜ二人だけに為ってしまったのに勇者を探し続けているのか。

この地域に勇者が居ない事が確認されるか、スカウトが出来なければ帰れないからだ。

そして、私も帰る事が出来ない。

まぁ、手が無い訳でも無いのですが可哀想なので帰らずに見守りましょう。』


本日の登場人物

エセック

ワルハトリ

メイドさん?

マッチョの人

ワルハトリ

ブラッグ(前書き部)

bee

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