ウホウホ
ちよこれいと。ブラックかミルクか。普段は迷いもせずにブラックを手に取るが、今日は何故だか迷い、立ち止っている。ブラックかミルクか。ミルクかブラックか。優柔不断か否か。否か優柔不断か。はたしてどれくらい悩んでいたことだか、レジの前に来た時には白い包みのチヨコレイトを右手に持っていた。
家に帰ろうと歩いていると、ボーリング場の建物に一頭のゴリラの像が設置されているのが見えた。あのゴリラには家族がいないのだろうか。仲間はいないのだろうか。寂しくないのだろうか。そんなことを考えていると、世界中のゴリラは今どこで、何をしているのかということが気になった。
バナナを頬張っているのか、否か。ウホウホ、ウホウホと獣のお遊びをしているのか、否か。田舎か否か。そんなことは知らん。どうでもいい。それよりもあったかいコーヒーが飲みたい。コーヒーを買い忘れた。私は、チヨコレイトを買ったコンビニに戻り、「いらっしゃいませ」と言いながらも心の中では「また来やがった」とでも思っているのであろう顔をした店員を横目に、缶コーヒー選びに専念した。
優柔不断か否か。否か優柔不断か。
甘いコーヒーは好きではないが、ブラックの気分でもない私はまず、自分の理想の缶珈琲工場に行ってみた。脳みその中の珈琲工場。そこには溢れんばかりの珈琲がグルグルと渦を巻いている。「真っ黒だ。」私は、これが理想の珈琲なのかと疑いを持ちながらも、夢の工場でその真っ黒珈琲を試飲させてもらった。それはそれは理想の味であり、理想の味であった。驚くことに、いや驚くことでもないが、理想の味であった。甘い。甘いけれども嫌ではない。スイーツを食ったリポーターが何処でも言いそうな台詞であるが、そんなものではなく、理想そのものなのである。キリマンジャロであろう酸味の中に究極な甘みがウホウホなのだ。
単なる思い付きで、ゴリラ色のコーヒー『ウホウホ』と安易に名付けられたその珈琲は、私を現実の世界へと舞い戻した。
ここは、現実の世界。コンビニの中。店員の顔と、私の横目。夢の世界とのギャップに落胆しながらも、私は『ウホウホ』に一番近いであろう味の缶コーヒーを探した。探したけれど、それは一瞬の出来事であり、その一瞬の中では、明らかに理想の珈琲は存在しないということだけが分かった。
私は諦めきれず、「まずは見た目だ。」と、女性の理想のタイプを訊かれた時に言うと、「お前は面食いだ。」などと罵倒されてしまう有毒性の台詞を、珈琲に向かって言い放った。コーヒー達は、私を罵倒しなかった。真っ黒なあの珈琲を思い出し、一番黒そうなコーヒーを手に取り、レジに向かうと、やはり店員の顔は、「いらっしゃいませ」と言いながらも心の中では「また来やがった」とでも思っているのであろう顔なのであり、その顔面を撮影し、ネットで配信してやろうかと思ったほどであった。
「テープでよろしいですか。」私は、店員の台詞をリピートしながら帰路についた。意味などない。オレンジ色のテープの貼りついた缶コーヒーは私の左手を温めながらも、自身は次第に冷たくなっていく。あったかいコーヒーを買ったのにもかかわらず、ぬるいコーヒーを飲みたくないのは当たり前のことであり、当然のことである。
ここで私が思うことは、「当然」ではなく「当前」にすれば良いのではないか。「当たり前」を省略したら「当前」じゃないか。ということであり、はたしてこれは、余談か否か。否か余談か。いや、これは紛れもない余談である。
カイロと化した真っ黒珈琲の味は『ウホウホ』とは雲泥の差。月とすっぽん。どちらがどちらかと言うと、月は愛着があるので『ウホウホ』であり、すっぽんは、カイロコーヒー。これまた余談である。
私は『ウホウホ』が飲みたくて仕方がなかった。
家に着き、部屋に入ると、つけっぱなしのラジオが、早く休ませろと「ザアザア」「ジイジイ」駄々をこねている。いつだかテレビで観た事があるが、人間の赤ちゃんは、あの音を聴くと安心して泣きやむらしい。しかしながら私はもう21歳。「ザアザア」も「ジイジイ」も、「バアバア」も、ただの雑音にしか聞こえないのだ。これを人はどう思うのであろうか。耳が進化したというのか、はたまた、退化したというのか。ここで、「私は大人だ。進化したのに決まっている。」などと吐く人間が、仮に、クセのある食べ物を口にすると、「これは大人の味だ。」などと自分の味覚が退化しているのにも気付かず、テレビ大先生に教わった台詞を激しく好み、それをそのまま吐くのである。まるで賢いオウムのようである。
ラジオの電源を切って、白い包みを開けた。チヨコレイトを食べては、食べて、満足した私は、独り自然と、「上品な甘さだ」と呟いた。
まるで賢いオウムのようである。
テレビを点けると、ゴリラがバナナを頬張っている。賢いオウムであれば、バナナにもまた「上品な甘さだ」などとコメントするのであろうが、ゴリラはただ「ウホウホ」とコメントする。オウム対ゴリラ。ただひたすらに綺麗に言葉を連ねたオウムが、ゴリラの言葉にならないコメントによって一蹴されるのは言うまでもない。彦魔呂が味を何に例えようとも、言葉が綺麗過ぎては何も意味を成さないのであり、中原中也が『サーカス』で「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」と綴らなければ、あの感動と、その情景は伝わってこないのである。珍しくそんな真面目ちっくな事を考えていると、テレビの声が子守唄ちっくとなり、心地よい睡魔が私を襲った。
ここは何処なのであろうか。私は、独り、真っ黒な露天風呂に浸かっている。周りには木々が生い茂り、その他には何もない。テレビ大先生には「絶景、神秘の世界。」などと評価される場所なのであろうが、私の目には退屈でしかない。田舎か否か。そんな下らないダジャレは必要としない、完全なる田舎。そんな場所である。
「いい湯だろ?」
突然、真後ろから低い声が私に尋ねる。私は、不意の出来事に驚きながらもその声のする方に振り向くと、そこにはゴリラが一頭、湯に浸かっていた。真っ黒な湯と真っ黒な毛。びしょびしょゴリラがこっちを見て微笑んでいる。私は、驚いて、逃げようと後ろに振り向くと、そこにはゴリラが一頭、湯に浸かっている。「ならば、右だ。」と右を向くと、そこにはゴリラが一頭、湯に浸かっている。そんなこんなでいったい何方向、振り向いたことであろうか。私が振り向いた方向全てにゴリラが一頭、湯に浸かっているのである。
私は、ゴリラに包囲され、ゴリラは、私を包囲した。
私は慌てて、足を滑らし、湯に顔を打ち付けた。口に入った真っ黒な湯は、コーヒーの味。ウホウホの味。ゴリラの湯は、ウホウホ味。それが分かった端、私は目を覚ました。夢で飲んだコーヒーのカフェインで目を覚ますとは面白いではないか。と、頑張れば思えるかもしれないが、そんなことで頑張りたくない私にとっては、しょうもない寝起きでしかなかった。
しかしウホウホは美味かった。
食いかけのチヨコレイトと寝そべりながら、私はしばらくの間、その夢について思い返してみた。思い返してはみたものの、あまりにも現実味のないドリイムは私を可笑しなテンシヨンに変え、可笑しなテンシヨンは私に、可笑しな歌を歌わせた。
「ゴリラが沢山 風呂に入ってるう それは それは真っ黒な コーヒーの湯う ゴリラ味い うほうほ うっほ うっほ うっほー」
ぱっとしないメロディーがぽつぽつと、響き渡る。自分自身が下らなく思えた私は顔を洗って、ラジオをつけた。ぱっとしている。ぱっとしている。全く知らない曲であるが、私はまるで、知っているように、知らないことがばれないように、ラジオに合わせて歌ってみた。誰もいないこの部屋で、私は誰に無知を恥じたのであろうか。一生の謎である。
目が十分に覚めると、私は、とりあえず服を着替え、とりあえず外に出て、とりあえずバイクに跨った。行く場所はただ一つ。
30分ほど走り、「おおつか動物園」に着いた。ゴリラに会いに。私がここを目指したのは、どうしてもあの夢のゴリラが頭から離れないからであり、ゴリラを頭から離したいからでもあった。私は早速、サイやらアリクイやら、ウシ的なやつやらを観ていると、生まれたばかりのゴリラが一匹いるらしいとの情報を、少年のはしゃぎ声から入手した。しめしめと少年をストーキングし、その赤ちゃんゴリラを観に行くと、小さな黒いサル的なやつがちょこんと座っている。
「わー、かわいい。このままだったら良いのにね。このままだったら飼いたいね。」
なんていう、無神経な、エゴイズムをむき出しにしたような少年の言葉を聞き流しながら、私は暫くの間、赤ちゃんゴリラが湯に浸かる場面を想像するなど、あの夢との「夢のコラボ」を楽しんだ。そして夢と現実を同時に堪能し、満足して帰ろうとした、その時である。私の脳裏に、「あの夢を現実にしてやろう」という思いが浮かんできた。
私は閉園時間が近づくと、ジャングル的なゾーン、なんだか木が沢山なゾーン、どんな動物園にでもある雰囲気作り為のゾーンに身を潜めた。急に思い立った事だからであろうか、私には一切の緊張感も感じられず、少しばかり眠りに着いてしまった。
「テッイヤッ、テッイヤッ、テッイヤットットリタヘーシ」
名前も知らない動物の鳴き声が響く頃になって、次々と従業員が帰宅し、雰囲気作り役ライトも電源が落とされていく。おそらく今この園内に残っているのは、警備員と私とアニマルズだけである。私は、警備員達の目を忍んで、あの赤ちゃんゴリラがいた檻の場所まで近付いた。因みにこの時、私の頭の中では、アニマルズがコピーしたジョン・リー・フッカーの『Boom Boom』が流れていた。これは久々の余談である。
檻を覗くと、ベイビーゴリラだか、ゴリラベイビーだか、小さな黒いサル的なゴリラは、呑気に欠伸をしている。名前はまだ無い。
檻の前に来ると、私にはこのゴリラを盗むなんて無理なのではないかと不安になった。しかし時間は限られていた。私はまず裏口のドアの前までやってきて、出来るだけ尖った石を拾い、ドアの真ん中上のガラスを思い切り殴った。8回目にして石がガラスに勝ち、私は怪我をしないように割れてできた穴から入り込んだ。石がグーなら、ガラスは何だろな。これまた余談である。ごめんよ。
するとそこは通路のようになっていて、すぐ目の前に南京錠のかかった檻があった。赤ちゃんゴリラは今から誘拐されるとも知らず、眠たそうにボーっとしている。私は念のために辺りを見渡してから、無防備に壁にかかっていた鍵を手に取り、南京錠を開けた。「カチャ」という音で、ゴリラ赤ちゃんは誘拐犯うぃるに気付いたのにも関わらず、白けた目でこっちを見ている。どうやら飼育員と間違えているのか、或いは、人間という生物そのものに慣れているらしかった。そりゃ、生まれた時から周りには人間がいりゃ、“当前”か。私はジャケットを脱いで、ゴリラ君の背後に回った。しかしゴリラッチはずっと私から目を離さない。次第に不信感を覚えてきたらしく、これ以上不安を募らせてしまうと暴れて騒ぎだすのではないかと、不安になった。両者不安。不安不安。ちゃらんぽらん。
私は一瞬の隙を見て、ゴリランの顔をジャケットで覆った。「キア、キイ、キウ、キエ、キオ」などとジャケットの中で叫び、暴れ、腕を引っ掻かれたり、蹴られたりして、私は一瞬たじろいだが、力を込めるとゴリラ氏は動かなくなった。一瞬、「死んでしまったのか。」と思ったが、どうやら気を失っているだけのようであった。所謂「おちた」という状態である。
「絞めてやったぜ、しめしめ。」
安堵感からか、わざと安っぽい喜劇調でそう言い放つと、私はそそくさと檻を出た。
どうやらまだ誰も異変、犯行に気付いてないらしく、相変わらず、「テッイヤットットリタヘーシ」などと呑気な獣が鳴いている。ゴリラが手に入って上機嫌な私は、「テッイヤ!テッイヤ!」と小声で真似してみた。似ていなかったし、独りでモノマネをするというのは虚しかったが、愉快でもあった。
柵をよじ登り、何とか動物園を出ることができた私は、ベイビーゴリラをヘルメットがあった場所に閉じ込め、いち早くバイクに跨った。エンジンが車体を揺らすと共に、私の全てが達成感に包まれた。誘拐犯なう。走ってから間もなくして、ゴリラベイビーは目を覚ましたらしく、ドンドン音とキイキイ声が聞こえ出した。私はこの時初めて、可哀想な事をしたなと思った。
家に着くと、先程と同じようにゴリラッピの顔をジャケットで覆い、誰にも気づかれないように部屋に入った。被害者、正確には被害獣を抱きながらキッチンを通り過ぎようとした時、バナナがあることを思い出したので、それを掴み、ラゴリーの顔の目の前にセットしてから、ゴリラ氏を解放した。ジャケットからゴッリーの目がキラリと見え、私を睨んで飛び込んできたかと思うと、私の手からバナナを奪い部屋の隅に行って、それを貪っている。食欲が怒りに勝ち、食が怒りを鎮めた瞬間を私は初めて目の当たりにした。
誘拐犯は驚きを隠せないまま、堂々たる盗み食いを暫く眺めていた。この部屋にいるのは、誘拐犯と窃盗犯。両者、ちゃらんぽらんである。すると不思議なもんで、次第にそいつが愛しく思えてきた。そして気付いた頃には二つ目のバナナをあげ、リンゴをあげたりしていたのだ。それも親切なことに、ウサギの形に切って。
「ゴリラはウサギを満足そうに食べているなう。」
その光景は明らかに可笑しかった。食われたウサギは私を笑顔にし、私の心はゴリラへの愛で満ち溢れていた。そこで誘拐犯は、窃盗犯に名前を付けてあげることにした。考えている途中、今まで彼のことを、ベイビーゴリラだとか、ゴリランだとか、ゴリラ氏だとか、そんなヤル気のない名前で呼んでいた自分に腹が立った。そして、彼が最後のウサギを食べ終える頃、素晴らしい名前を思い付いたので、私は早速その名前で彼を呼んだ。
「ウサギは美味かったか?ゴリリン。」
ゴリリンは不思議そうな目で私を見ている。
「お前の名前は今日からゴリリンだ。気に入ったか。」
と、話しかけてみたが相変わらずきょとんとしていてどうやら理解していないらしい。
ゴリリンは、ちらちらと私を見ながらもウサギを食べ終わると、その場で寝転がった。私はそれを見て、ゴリラはいずれペットとして流行るのではないかと思った。しかし、思った瞬間にその説は打ち砕かれた。何故ならあの少年の言葉を思い出したからである。
「わー、かわいい。このままだったら良いのにね。このままだったら飼いたいね。」
自分勝手。人間勝手。
そんなことを考えていると自分も人間だということが悲しくなってきたので、気分を紛らわそうとテレビをつけた。グラビアアイドルと三流芸人のくだらないバラエティ番組がやっている。私は特に興味はなかったけれど、気を紛らわすには丁度良いと思い、寝転んでそれを観ることにした。
ゴリリンはうとうとしている。お気楽な野郎である。
私は暫くテレビを観ていたが、いつの間にか眠ってしまった。私もまた、お気楽な野郎である。
「うっ。」
突然、私の腹に何かが落ちたような誰かに殴られているような感覚がして目を覚ますと、ゴリラが私の腹の上でジャンプしている。
「うわあ。」
私は初め、何故家にゴリラがいるのだと混乱したが、意識が徐々に現実に戻ると、今の状況を思い出し、把握した。
私は、ウホウホが飲みたい一心で赤ちゃんゴリラを盗み、その子をゴリリンと名付けた。そして今、ゴリリンは私をトランポリンにして遊んでいる。
私はゴリリンを退かそうと思ったが、そのジャンプする姿を見ていると、何だか妙に可愛らしく感じたのでそのまま腹の上でジャンプさせたままにした。
点けっぱなしだったテレビには、トラックが横転して運転手が死亡した事件や、1億円が盗まれた事件、連続殺人事件の指名手配犯である河野翔平という人物が見つからないといったニュースが流れていた。私は、暗いニュースばっかりだなと思いながら、チャンネルを変えようとリモコンを探した。
辺りを見渡すと、リモコンは私から1メートルほど右の、床の上に転がっていた。しかし私はそれを取ることが出来ない。ゴリリンが私をトランポリンにして遊んでいるからだ。
私は動くことを諦めて、何もせず、腹からゴリリンが飛び、腹に向かってゴリリンが落ちることだけを感じながらぼーっとしていると、次のニュースが流れた。
「昨夜未明、都内にある「おおつか動物園」からゴリラの赤ちゃんが盗まれました。防犯カメラが記録した映像から、犯人は20代の男性とみられています。」
私は絶句した。テレビには私の顔がはっきりと映し出されていたのである。何故、気付かなかったのであろうか。何故、こんな事をしてしまったのだろうか。私は後悔すると共に今まで感じた事のないほどの絶望感を感じた。
トランポリンと化したTシャツは、私の心臓の動きに合わせて上下に激しく動いている。
「終わりだ。俺の人生は終わった。」
そう呟いた私は、ゴリリンを撥ね除けてキッチンに向かい、普段はほとんど使わない大きい鍋に水を張って火を付けた。何故こんなことをしているのかは自分でも理解できない。まるで誰かにリモコンで操作されているような感覚。
暫くして、水が沸騰し鍋が小刻みに揺れ始めると、私の鼓動は更に激しくなった。
「ゴリリンおいで。」
私の声は想像していたよりも落ち着いていた。さっき急に撥ね除けられたからであろう、少し不安な顔をしながらゴリリンは4本の手足を使ってよちよちと歩いてきた。
私は「いい子だ。」と言いながら頭を撫でると、ゴリリンを捕まえて鍋の中に放り込み、蓋をした。
コンロの上で暴れ動く鍋がガタガタと音を立て、蓋を押さえる私の手には、ゴリリンの悲鳴が小刻みに振動する。悲痛な叫び声が、部屋中に響き渡った。
時間が経つにつれ静かになった部屋には、沸騰によって鍋が小さく揺れる音だけが残っている。
そんな静寂の中に突然、
「警察だ!開けろ!」
と、怒鳴り声が聞こえ出した。それとともに激しく叩かれるドアは、今にも壊れそうである。
「おい!開けろ!おい!」
私はそれを無視し、鍋の蓋を開け、スプーンで掬って煮汁を飲んだ。
ドアは打ち破られ、私は檻に入れられた。