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第1話 突然の誘い

「君、神様に就職しない?」


「はぁ?」


「お願い!人手不足なんだ!」


「「お願い!」って言われても急に連れてこられて「神様に就職しない?」って言われて神様になる人間いないですよ。」


「それもそうか、人間風に誘ったらOKしてくれると思ったんだけど突然だから仕方ないねウンウン(納得)」


なんでこんなことに…



時は遡り………


「今日から長期休暇だぁー!やっほーい!」


俺は氏神神人(ウジガミカミト)、仕事のストレスを解放するために実家に来ている。


俺の実家は名前の通り代々神主の家系で神社が山奥にあるため麓の町にあるが田舎のため、めっちゃ遠い。


懐かしの故郷を楽しみながらやっと実家に着く。


「ただいまー」


「おかえりー、疲れただろうから自分の部屋に荷物置いてゆっくりしてて、お母さん買い物行ってくるから」


「おっけー」


俺は母に促されて元自分の部屋に荷物を置きに行く。


「暇だなー、母さんは買い物、父さんは神主の仕事、兄は神主の手伝い、じいちゃんばあちゃんは町内会の集まりで居ない。することないから父さんに会いに行こうかな。ついでに兄にも」


俺は身支度をし、母さんにメッセージで神社行ってくると伝え神社に向かう。


「懐かしいなぁー、兄と2人でどっちが先に神社に着くか競走したもんだ。まぁ、着く前に2人ともバテて競走どころではなかったけどね」


懐かしみながら、自分の体力の無さに苦しめられながらやっとの思いで着いた。


「お、神人じゃねーか。元気にしてたか?」

「山登る前は元気にしてたよ」


「お前、体力落ちたんじゃないか?まだ家にいた時は余裕だったろ」


「まぁ家出てからは、仕事ではパソコンと見つめ合い、休みの日は寝てゲームする日々だったからな」


「仕事してなかったらニートだな!w」


「うるさい!w」


兄と久しぶりの会話を楽しんだ後父さんに会いに行く。


「父さんはどこに居る?挨拶したいんだけど」


「今父さんは仕事中だから今行ったら怒られるぞ」


「え、じゃあ兄さん何してるの?」


「ん?仕事してるけど?」


「俺にはホウキ持って掃いてるフリしてサボってる奴にしか見えないよ」


「これは立派な仕事だぞ!参拝者居なくて暇だからサボってるワケじゃないからな!」


「じゃあ、父さんに会った時言っとくよ」


「明日焼肉奢るからそれだけはやめてくれ」


「約束だからな!」


「チクショウ…」


また兄と会話をしながらその場を後にする。


「じゃあ、俺家に帰るからサボり頑張れよー」


「絶対父さんに言うなよー!」


「分かってるってー」


来た道を戻り、しばらく階段を降っていく。


「来た時より妙に静かな気がするんだけど気のせいかな?」


俺は妙な雰囲気を感じ、その場で立ち止まり周りを見渡す。

周りに誰も居ないし音もしない。


そして気がついた、風があるのに草木が揺れてないことに…

俺は鳥肌が立った。


怖くなり父さん達がいる神社に戻ろうとした瞬間、目の前が真っ白になった。


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