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第五話 有翼の天使


上空になにやら、光の玉が急に現われた。




 人影がその中にみえるが? 動物もいっしょにいるみたいに見える。



「きゃ」



ドスン!



「あ、いたーい」



 やはり、夏菜(かな)だった。落ちた場所は花屋さんの屋根の上だった。かろうじて、しりもちを軽くついただけで、大事にはいたらなかった。夏菜(かな)は痛そうな顔でおしりを押さえていた。



 そして、ぽつりと、夏菜(かな)のとなりにあのネコも着地した。



「す、すみません、手荒くなってしまって。急なもので着地場所を失敗してしまいました」



 アエリアは、すまなさそうな顔でいう。夏菜(かな)はいたくて、ふてくされた表情だった。



「あ、きみはさっきのネコちゃん? ここはどこ? 魔王ってなに? きみは天使なの?」



 夏菜(かな)が顔をぷくっとふくらませ、アエリアの鼻をツンツンと小指で押しながらいった。



「あ、そうですね、姿はネコでしたね」



 アエリアは苦笑いだった。そして、なにかの魔法の詠唱にはいった。



「アパラレルラ!」



ピカァ



 まばゆくネコの体がひかり、一瞬のうちに姿を人にかえた。



「あ、うそ、あ、うそでしょ? ネコが人間になった?」



 夏菜(かな)はあいた口がふさがらなかった。指を指して動かなかった。



「さっきのネコのものですよ。名はアエリアといいます。こうみえても天使なのですよ。夏菜(かな)さま、

あなたを魔法王に導くものです」



 アエリアは胸に手を当て、敬礼を軽くした。



「天使? そのわりには羽が生えてないじゃない?」



「羽? 羽ですか。みせましょうか? 羽は普段、邪魔ならこうして隠していることもできるのです」



 アエリアは花屋の屋根の上から、魔力を使い、地上に夏菜(かな)を下ろした。



 続いて、自身も地上にピタリと降りたときだった。



 夏菜(かな)はそわそわしていた。超常現象的な体験ばかりだったからだ。



「羽化ラフレイン!」



 すると、アエリアの背中に太陽光線で白くかがやく綺麗な羽が左右にはえていた。



「う、うそ? 背中に羽が生えた?」



「信じてくれましたか? ユメリア姫。いや、夏菜(かな)姫さま」



 アエリアはニコリと笑顔で返した。



 夏菜(かな)は目を丸くして、おどろいていた。



「さっぱりした天使なのね。信じるも何も魔法までみせられたらね、信じるよ」



 どうにか、信じこんで、明るい笑顔で夏菜(かな)はいう。



 終始笑顔だったアエリアが顔を四方にふり、辺りを確認した。



「みたところ、ここは異世界ザンアーラスのベタリアという国ですね。どうしたのですか。ぼーとして」



「道行く人が、みんな、ゲームの中にいるようなカッコしてるからびっくりしてたの。とんがり帽子の人は魔法使いとかでしょ?」



 夏菜(かな)はとんきょうな顔で、とんがりぼうしの人を指差した。



「そうですよ。ご存知なのですか」



「いえ、なんとなくね。そうかなと思って。繁華街アランドア? なんだか知らないけど、この国の字が読めるみたい」



 せまい路地の交差点あたりにある、表札にかかれていた言葉をなんなく夏菜(かな)はよんだ。



 確かにその文字は、夏菜(かな)がいた世界のものとは別次元のものだった。



「それは、ユメリアの宝玉の効果ですよ。それを持っている限り、言葉も通じ、魔法も使え、異世界ザンアーラスの知識をしることもできます」



 優しい笑顔でアエリアは言葉をつむいだ。



 そのときだった。
















☆☆

忙しい中、読んでいただいてありがとうございます。

物語はまだまだ続いていくので、読み物として更新していきますので、よろしければブックマークなどお願いします。

読み物として飽きないように更新してまいります。

魔双戦記アスガルドディーオのサイドストーリーになるので、どこでどう物語がかみ合うかとかは読んでみてください。

魔双戦記アスガルドディーオも更新いたします。

また時間があれば更新いたします。

またお会いしましょう。

外は気を付けてくださいね。

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