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気が付けば、

作者: シヨツタカナタ

高校時代、教室の窓から見た風景

なんの変哲もない風景だったけど、今になると大事な景色

だったように思える。

子どもの頃に妖精が見えるような感じで

あの時にしか見えなかった景色をきっと僕は見ていたのかもしれない…。

今日も


気が付けば、上の空


午後の国語はなんでこんなに


眠たくなるんだろ


もう少し授業が

面白ければいいのに


まぁ、

集中出来ない

言い訳でしかないけど


でも、

こうやって晴れた日に

窓からの景色を眺めるのって

なんか気持ちいい

何も考えずにただ、眺める

鳶が飛んでるときは当たり

優雅に飛ぶ鳶が羨ましい

人は鳥にはなれない


こんな時でも

何かしらは考えているはず


我思う、故に我あり、みたいな?


カントの言葉だっけ?

違う、

デカルトの言葉か?

まぁ、

どっちでもいいや


所詮は戯言だし


哲学は嫌いじゃない


頭の中でゴチャゴチャ

人生だの善悪だの

嫌いじゃない


よく、周りの奴らは言う

こんな公式覚えてさ

将来何の役に立つんだよ、とか


そんな奴らに聞いてやりたい

じゃあお前らは

どんなことが将来役に立つのか

何を使うのかが

全て分かってんのか、って


結局はメンドクサイから

やりたくないだけだろ

だったら最初からそう言え

カッコ悪い


将来なんて

未来なんて

誰にもわからない


ゴチャゴチャと

色々考えるけど

そんな自分も結局は


今はただ、

気ままに生きているだけ


人生なんて分からない

ましてや

数十年たらず生きたくらいじゃ

わかるはずもない


どこにいても

空ではつながっている


ありふれた台詞だけど


人の人生はどうだろう


自分がこうして

考えていることも

生きていることも

どこかにつながっているのか


不毛とも思える

この日々も

どこかにつながっている


この空のように


ふぅ、

思索の時間は終わり


また今日も


気が付けば、上の空

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