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やはり俺には女運がない

 幸せからの転落ってこういう事を言うのか。

 暗い牢屋の中俺は思う。

 少し俺について知ってもらおう。惚け話と思えるかもしれないが聞いてくれ


 俺には最近彼女が出来た。

 学年でも可愛いと言われていた子だ。

 一週間前呼び出され告白された。もちろん返事はオッケーだ。

 とにかく俺は浮かれまくった。

 これまでの俺の人生は恋愛に関してのみ不幸ばっかりだった。

 いや、決してモテていなかったというわけではないぞ。


 小学5年の時、学年で一番可愛い子に告白された。

元々、こちらも好きで両思いになった。

 しかし、その日帰ったら父が転勤すると言われ、元々転勤族だった俺ら家族は引っ越しする事になった。

二日後、学校でお別れ会をし、初恋は終わりを告げた。


 中学3年またもや学年で一番美人な子に卒業式に告白された。

 今度の恋こそ大切にしようと思い、告白を受け入れた。

 高校1年の内は多少遠距離になったが順調にやっていた。が、しかし秋頃何故か俺は拉致された。

 その結果、長い時間暴力を振るわれ体も心ボロボロになった。聞いた話によると付き合っていた彼女はヤクザの娘でそのヤクザ同士の争いに彼氏の俺が巻き込まれたらしい。

 結果、彼女の組の人達に助けられ謝罪の手紙と共に彼女は姿を消した。

2度目の恋は怒涛の末終わった。

そして今回。

 俺の父の仕事はやっと定住したし、彼女の家柄は普通にサラリーマンとその主婦だ。

 成績優秀、性格が歪んでいるというわけでもなく非の打ち所のない完璧少女だ。

 地味に女性が苦手になっていた俺は克服できた。

いやー幸せ幸せ


と思っていたときもありました。

さすがにこれは予測できなかった。

それは1時間前…


 今日も仲良く「リア充爆発しろ」と言われながら過ごし手を繋いで帰っている最中何が起きたと思う?


 彼女の真下にぽっかりと大きな穴が開いた。


 もちろん手を繋いでいた俺も巻き込まれて落ちていき、気がついた頃には既に手のぬくもりは消えて、

冷たい土の上に一人寝っ転がっていた。

確信したね


俺の恋愛に関する運は最悪だ、とね。


見渡しても木、木、木なにもない。

とりあえず歩く、歩く、歩く

人里一つ見えない。

何時間歩いただろうか。周りは真っ暗だ。

とりあえず見つけた洞窟で夜を明かすことにし眠りにつくことにした。


俺は何かの歩く音で目を覚ました。

遠目に明かりが見えた。

やっと人を見つけたと思って大声で叫んで近づいたんだよ。これも不幸への一歩だったんだよな。

近づく途中で違和感を感じた。

とにかくそいつがデカく見えた。

しかも頭に何かついている。

近くまで行って理解した。背は少なからず2メーター以上。頭にあるのは角。

そいつが何かを言うと

周りにいた部下らしき奴らにボコボコにやられた。

そして冒頭に戻る。


とにかく分かることは2つ

ここは俺がいた世界とは違うということと

とにかく俺には女運がないことだ


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