設定【世界観】
設定とありますが、そんな大層なものではありません。
その内、登場人物とかも出そうかと思ってます。
―種族―
■フォレスティ■
【荒廃した世界と共に生きてきた種族】
容姿=エルフ
繰り返し行われた大戦。先祖である人間が引き起こした明ける事のない暗黒「科学の夜」を受け入れ、荒れ果てた自然を受け入れ共存してきた。その劣悪な環境に適応する為、彼らの身体は人間から別のものへと進化を遂げた。それらは樹に寄り添い生きてきたことから自らをフォレスティと名乗り、先祖である人間との決別を決めた。
大陸を守り、生かし、大地と自然が再生し始めた頃だった。アルカディアと名乗る、嘗て自分たちの先祖だった時、襟を別っただあろう彼らが突如現れた。彼らはあろうことか、もう一度過ちを繰り返すかの如く、木々を切り払い、野原を焼いては街を作った。その愚劣さは留まることを知らず、フォレスティを敵と見なし戦いを仕掛けてきた。
夢を見ることに何もいう事は無い。むしろ、夢を、希望を見ることで生きられる。だがそれが、星を蝕み、命を糧にするものであるのならば見逃すことは出来ない。
全ては星の為、フォレスティは此処にアルカディアとの戦争を決意する。
「星を犯したものは、死をもって星に償え」
■アルカディア■
【破滅した世界から逃れ生き延びてきた種族】
容姿=人間
戦争によりフォレスティと襟を別つことを選んだ人類は長い時を経て、希望と再生を胸に、自分たちを「理想郷」を意味するアルカディアと名乗る様になった。大陸奥地でひっそりと暮らしていた彼らは耐えに耐え、先祖の記憶すら忘れられてきた頃、大地が甦りつつあることに気付き、歓喜した。
だがそこには、星の守り手と名乗るフォレスティが存在した。恐らくは、嘗て違う道を選んだであろう先祖の末裔なのだろうが、だからといって全てが許されるわけではない。我らの再興への道を邪魔するのであれば、共存をする気がないのであれば、我々は再びその栄光を手にする為に立ち上がり、邪魔する彼らを殺さなければならない。
星を守ることに異論は無い。だが、命を蔑ろにしてまでする価値はあるのか。文明を築いてこそ得られる自然もあるという事を知らない愚かな連中よ。
全ては我らアルカディア再誕の為。フォレスティよ、我らアルカディアの正義を知れ。
「今一度栄光を掴み取る為、我らの邪魔はさせはしない」
―世界―
【科学の夜】
際限無く築かれていく文明。人間の知識は底知れず膨れ上がっていった。だが、それに比例して欲求も強く、そしてそれを抑える術は持ち合わせていなかった。
そして、それは戦争という形で爆発した。幾度と無く行われた大戦。疲れ果てていく人間と星。街に鳴り響いていた爆音や射撃音、飛び交っていた爆弾に銃弾、それらが止んだ頃、星は停止していた。血を吸った大地、汚染された空気、その時を創り上げた人間たちは、自分たちの手によってその時に終止符を打った。
終わりの無い、明ける事の無い永遠の夜。人間が築いた科学がくれた最後の夜。それが「科学の夜」。人間はそれでも諦めなかった。あるものたちは世界の奥地へ逃げ、あるものたちは荒れ果てた世界を受け入れその場に留まった。
そして、数千、数万の時を経て、彼らは再び出逢った。