第1章 8:村祭りの準備
フローリア村では、春の収穫を祝う祭りが近づいていた。
広場では村人たちが忙しそうに準備を進めている。
冒険者も手伝うことになった。
「冒険者さん!
装飾の手伝いをお願い!」
村の少女ロリータは今日も元気だ。彼女に誘われ色とりどりの花や紙飾りを広場に並べる。
竹の竿に旗を付けたり。灯りを吊るしたり。
作業は思った以上に大変だが、皆で協力する楽しさがあった。
作業の途中、子どもたちが笑いながら追いかけっこをしている。
村の老人たちは笑顔で見守り、村全体に温かい空気が流れる。
夕方、準備が整い、広場は鮮やかに飾られた。
提灯が灯り、花が揺れる。アルファ村長は満足げに頷き、村人たちと冒険者に感謝する。
「これで祭りは成功だな。
みんなの笑顔が何よりの収穫だ」
私はそう思いながら、夜空に浮かぶ星を見上げる。
祭りの夜が、村の心をさらに結びつけることを、誰もが楽しみにしていた。
「おはようございます、冒険者。
買った物はアイテムボックスに入れておきます」
いつの間にか朝だったようだ。
今日もレベッカの笑顔の挨拶からスタートする。しかも買い物をしたらしい。
アイテムボックスを見ると新たに“釣具”が入っていた。釣りをする予定はないんだけど……。
きっと、そのうち使うのだろう。そんな気がする。




