第1章 4:壊れた橋の修理
フローリア村と森の間に架かる古い木橋が、先日の嵐で壊れてしまった。
村人たちは困り果てた。これでは川の向こうの畑や森へ渡れない。
「冒険者さん、橋を直せるかな……?」
アルファ村長の頼みは切実だった。ヴォーイギルド長はすぐに冒険者に依頼した。
断る理由はない。木材や工具を集め、壊れた橋へ向かう。
橋に着くと、流れに押し流された板や枝が散乱している。足元は不安定で、川の水は冷たく激しく流れていた。
慎重に状況を確認すると、古い梁の交換と板の張り直しが必要だとわかる。
村人たちも手伝うと申し出てくれた。ありがたい。指示を出しながら作業を進める。
重い木材を運び、釘を打ち、板を固定していく。
風が強く吹くたび、冷たい水しぶきが飛んでくるが、皆の声援と笑顔で心は折れない。
夕暮れが近づく頃、最後の板を打ち付けると、橋は再びしっかりと立った。
渡ってみると、安定感があり、川を渡る音が心地よく響く。
「ありがとう。
これで安心して森へ行ける」
アルファ村長が深々と頭を下げる。
正直、少し疲れていたが顔には出さないように笑みを返した。
橋を渡るたびに、村と自然、人々の絆を感じた一日だった。




