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 第3章 1:道の開拓をしたい

 


 村の外れには、これまで誰も越えたことのない未知の森が広がっていた。

 村人たちは、新しい道を切り開いて村と森をもっと行き来できるようにしたいと願っていた。


 冒険者は斧やロープを手に、慎重に森へと足を踏み入れた。

 枝を払い、倒木をどかしながら、少しずつ歩ける道を整えていく。木々の上では小鳥たちが興味深そうに見下ろし、森の小動物たちも遠くからその様子を見守っていた。


 森の奥へ進み、村へとつながる道筋がようやく見えてきた頃。

 中腹へ向かう途中の休憩所付近で、若い土木職人見習いのウチョーテが途方に暮れた顔でしゃがみ込んでいた。


「昨日の雨で、道が……崩れちゃったんだ。

 師匠は別の現場で来られなくて……。

 僕一人じゃ直せないよ」


 道は大きくえぐれ、土砂が流れ込んでいる。

 このままでは登山客も、野菜を運ぶ農家も通れない。


 冒険者はウチョーテと協力し、近くの土を袋に詰めて土のうを作り、慎重に積み上げていった。

 ウチョーテは慣れない手つきながらも必死でロープを固定する。


「君、すごいね……。僕、こういう作業向いてないのかと思ってた。

 でも君となら、やれる気がするよ」


 夕暮れの光が差し込む頃、応急処置の道はどうにか形になった。ウチョーテは誇らしげに胸を張り、冒険者へと礼を言う。


「ありがとう!これで村の人たちが助かるよ。

 いつか一人前になれたら……。

 また一緒に仕事させてほしいな!」


 やがて、二人が整えた新しい道の先には小さな丘があり、そこからは村全体を見渡せる絶景が広がっていた。

 ウチョーテの成長の手応えと、森と村が少しずつつながっていく喜びが胸に満ちる。


「新しい道は、冒険の扉でもあるんだな」


 山風が静かに吹き抜ける中、冒険者は小さな達成感と温かな希望を抱きながら、その景色を眺め続けた。


 



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