第2章 21:川の生物を保護する
川の魚や水生生物が減少している──
そんな報告を受けた冒険者は、ヴォーイギルド長から川の状況調査を依頼された。
春の柔らかな日差しが川面に反射し、穏やかな光が揺れる中、冒険者は日誌を手に川沿いを歩き始める。
流れの速さ、水質、周囲の生息環境を丁寧に確認しながら、双眼鏡で川の生き物たちを観察する。
葉の上で小さなカエルがピョンと跳ね、水面では小魚がきらめくように泳ぐ。さらに、水草の間をすり抜ける魚影や、カモの親子がゆったりと移動する姿も見つけ、一つひとつ日誌に記録していった。
「こんなにも川にはたくさんの命があるんだ!」
思わず微笑む冒険者。
三種類の生き物を記録した瞬間、手元の川の生物図鑑には新しいページが追加され、調査が確かな成果となった。
調査後、冒険者は村人たちと協力し、乱れた川の流れを整え、水生生物が暮らしやすい環境づくりに取り組む。
水質も改善され、次第に川の生態系は活気を取り戻していった。
村人たちは冒険者の働きに感謝し、川もまた静かに息を吹き返してゆく。
「小さな配慮が、生き物たちの命を守るんだな」
川面に反射する春の光を眺めながら、冒険者は自然と共に生きることの大切さを改めて実感した一日だった。




