第2章 17:山の洞窟の安全確認
今日は、村の外れの山道を歩いていると、木々の間にひっそりとした暗がりが見えた。
「もしかして、あの奥が洞窟?」
胸の奥がざわつき、好奇心に駆られる。
近づくと、小石や草花が散らばる洞窟の入口が姿を現した。ランタンを手に周囲を慎重に調べ、ついでに入口近くに咲く草花や転がる小石をいくつか採集した。
村に戻って探検家サイエスに報告すると、彼はにっこり笑って言った。
「よく見つけたね!
これで君も探検家の仲間だ!」
そう言って“探検家の帽子”を手渡された。
何に使うのかは分からなかったが、なんとなく胸が高鳴った。
続いてヴォーイギルド長から依頼が届いた。
『あの洞窟の安全点検をしてほしい』
崩れやすい箇所がないか調べ、必要なら簡単な補強も行うこと。
どうやら、見つけた洞窟は村人たちが時折探索に使う場所らしい。
帽子をかぶり、依頼を胸に洞窟へ向かった。
中はひんやりとしていて、水滴が落ちる音や小さな生き物の足音が静かに響く。
崩れかけた壁を見つけて補強し、落石しそうな岩を固定していく。
作業の途中も、自然の形を壊さないよう細心の注意を払った。
ひと通り点検を終え外に出ると、山の風が心地よかった。これで村人たちは安心して洞窟を探索できるようになるだろう。
「安全を守ることも、冒険の一部なんだな」
探検家の帽子を軽く直しながら、少しだけ責任感が強くなった一日だった。




