第2章 15:薬草の新しい使い方を試す
村の小道を歩いていると、薬師の小屋から香ばしいハーブの香りが漂ってきた。
「おや、ちょうどよかった。
ちょっと手伝ってくれないか?」
薬師パーソンが笑顔で声をかけてくる。
頼まれたのは、村の近くの草原でミントやカモミールを集めてくることだった。
小さなバッグを手に草原へ向かい、柔らかな草をかき分けながら、ぽんぽんとハーブを摘み集める。 太陽の光にきらめく草原は穏やかで、心までほぐれていくようだった。
集めたハーブをパーソンに届けると、彼は目を輝かせて迎えてくれた。
「ありがとう。
ちょうど新しい薬草の調合を試していたところなんだ」
そう言うと、パーソンは若い薬師たちと共に、森で採取した別の薬草と合わせ、慎重に刻み、煎じ、混ぜながら新しい効能を探っていた。
自分も手伝いながら、調合した薬を村人の軽い怪我や風邪に試してみると、すぐに効果が現れた。
薬師たちは顔を見合わせて喜び、パーソンも満足げにうなずく。
「知識を応用することで、役立てられることが増えるんだな」
そうつぶやくパーソンから、小さな回復ポーションと、ハーブ図鑑の新しいページを受け取った。
薬草の香りと、学びと実践の楽しさに満ちた一日。
その穏やかな時間は、冒険の第一歩にあたたかな彩りを添えてくれた。




