表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/61

 第2章 12:湖の水質を調査する

 



 村の外れにある湖の水が濁っている──

 そんな報告がヴォーイギルド長のもとへ届いた。


「湖の水質を調べてほしい」


 ヴォーイギルド長に依頼を受けた冒険者。

 準備をしていると、村の小さな学者バクティアが慌ただしく駆け寄ってきた。


「ねえ、冒険者。ちょうどいいところだったわ。

 湖の水を少し採ってきてくれない?

  研究の参考にしたいの」


 ギルド長の依頼と学者の願い。どちらも同じ湖に関するもの。

 もちろん、胸を張って引き受けた。調査道具と、バクティアから渡された簡易観察キットを手に湖へ向かった。


 道中は鳥のさえずりが響き、草の匂いが心を和ませる。

 湖に近づくと、太陽の光を受けて水面がキラキラと輝いている。

 しかし、岸辺の一部では確かに水が濁っているように見えた。


 冒険者は湖の周囲を観察した。


 川の流れ

 土壌の状態

 水生植物の元気さ──。


 ひとつひとつ確かめていく。

 バクティアのキットで水をすくうと、手に伝わる冷たさは心地よいが、場所によっては濁りが強い。


「ふむ……。

 どうやら上流が怪しい」


 探索を進めた結果、小さな土砂崩れが上流で起き、泥が流れ込んで水を濁らせていることが判明した。


 冒険者は村人たちと協力し、土砂を取り除き、流れを整える作業に取りかかった。


 数日後。


 湖の水は再び澄みわたり、小魚が元気に跳ね、水草もゆらゆらと揺れていた。

 その光景を横で見ていたバクティアは、満面の笑みを浮かべる。


「ありがとう、冒険者!

 おかげで研究も進むし、湖も元気になったわ!」


 冒険者は青く澄み切った湖を見つめながら、静かに呟いた。


「自然の調整も、俺たちが守るべき責任の一つなんだな……」


 人と自然の共存を実感した、心に残る一日となった。


 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ