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第1章 20:迷子の子鹿を保護する
森の奥で、弱々しい鳴き声が聞こえた。
音のする方へ進むと、小さな子鹿が茂みに迷い込んでいた。
母鹿の姿は見えず、子鹿は震えている。
「大丈夫だよ。
怖がらなくていい」
ゆっくり近づき、そっと子鹿を抱き上げる。
森の中では小動物たちも興味深そうに顔を覗かせる。
村へ戻る途中、子鹿の居場所に注意を払いながら、安全な小屋に連れて行く。
村人たちは協力して餌を与え、子鹿を落ち着かせた。
翌日、森へ帰すと、子鹿は元気に駆け出し、遠くで母鹿と再会した。
「無事でよかった……」
ほっと胸を撫で下ろす。
小さな命を守ること――それもまた、村の平和と自然の調和を守る大切な役目だと感じた一日だった。




