第1章 15:野生動物の被害調査
村の畑で作物が荒らされ、村人たちは頭を抱えていた。
「冒険者さん。
何者が畑を荒らしているのか、調べてほしいんです」
被害現場へ向かい、足跡やかじられた作物の跡を観察する。
夜行性の動物の痕跡が残っており、森の小道に続いていた。
翌晩、静かに見張りながら原因を突き止めると、それは森から出てきたイノシシだった。
村人に危害が及ばないように、簡単な柵を設置して通り道を変更する方法を提案する。
「冒険者、必要なものがギルドにはないんだ。
森で集めて欲しい」
ヴォーイギルド長に頼まれて森で必要な物を採取する。
必要な物は、落ち葉や木の枝、綿の実・蜘蛛の糸、蜂の針……。以前、売却した物ばかり。
なぜギルドに無いのだろう?
少し疑問に思うが、気にする必要はないだろう。
森から村に戻ると、村の大工のルックが冒険者を待っていた。ルックの協力によって頑丈な柵を作る事ができた。安全な通り道が完成する。
翌朝、村人たちは作物の被害が減ったことに安堵し、冒険者に感謝した。
「自然と共に暮らすには、少し工夫も必要なんだな」
森と村、両方のバランスを守ることの大切さを改めて実感した一日だった。




