第1章 9:失われた手紙を届ける
ある朝、パーソンと若い薬師達のもとに慌てた様子の村の青年カジュンスが駆け込んできた。
「大変です!
重要な手紙を森の途中で落としてしまいました!」
手紙は村の長老チータへの伝達文で、明日行われる村祭りの準備に関わる重要な内容だった。
非常事態は即座にヴォーイギルド長に伝えられて冒険者に依頼された。
「僕と一緒に探してください」
冒険者はすぐに手紙を探すため、カジュンスとともに森へ向かった。
森の中は、朝の光に照らされて幻想的だが、足元には落ち葉や小枝が散乱している。
手紙を落とした地点を見つけ、冒険者は慎重に周囲を探す。
やがて、苔むした岩の陰に手紙が挟まっているのを発見した。
「よかった……。
これで間に合う」
冒険者は手紙を丁寧に拾い、カジュンスとともに長老チータの家へ急ぐ。
チータに手紙を手渡すと、顔に安堵の笑みが浮かんだ。
「ありがとう。
これで祭りの準備も滞りなく進められる」
手紙一つで村の行事が滞る危険もあったが、冒険者の行動で村に小さな安心が戻った。
小さな冒険の積み重ねが、村の平和を守っているのだと、改めて実感した。
「あれ?冒険者は既に100枚持ってますね」
カジュンスが“異世界で使えるクーポン”を出していた。これは限度枚数が100枚で既に私は100枚集めているようだ。
『使用期限が迫ってます。
早めに交換しよう』
どこからか、声がした。
私ではない、私がやるだろう。
なせか、そんな気がした。




